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「倫理的にマシにしなければ…」からスタートした「悪い奴は美味い」

――今作はweb連載ということで、雑誌掲載とは違うことをやろうとは意識されましたか?

福満 webだったらトンがった話のほうがいいのかな、と思って描きはじめたので、「web向きにつくった」と言えるかもしれません。

――より過激にしよう、と?

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福満 ええ。そうなんですけど、それは読切用と考えていたからなんですね。「webアクション」で連載が決まり、続き(第2話以降)も描くという段階になって、それならもっと倫理的にマシにしなければならない、と思うようになりました。

©福満しげゆき/双葉社
©福満しげゆき/双葉社

――具体的には?

福満 「悪い奴を食べる」という設定は第1話の段階でもありましたけれど、そこに「悪い奴は美味い」というSF的な要素を入れることで、グロさを抑えよう、抑えようとしました。「悪い奴は美味い」というのは、うーん、まあ、むちゃくちゃな話ですよね。

――「倫理的にマシにしなければならない」というのは、福満先生ご自身の考えとして?

福満 そうですね。基本的に双葉社さんからは何も言われずに、自由にやらせてもらっています。だから普段エッセイマンガではできないことを、ストレス発散気味にやっています。

――アクションシーンは「ストレス発散」のような側面がある?

福満 ありますねぇ。