日本にウーロン茶を普及させたのは、誰?
古川 今僕たちが、ウーロン茶を飲んでいるのはその人たちのおかげかもしれない……。さあ、誰でしょう?
しみけん 人たち、か……。
古川 お、近づきました。ヒントは歌手で、レコ大も……。
しみけん ピンク・レディー?
古川 おおーっ! 正解!
しみけん ピンク・レディーなんだ! 古川さんの問題集を読むと、ただ知識を競うためだけの問題じゃなくて、その答えに至るまで、みんながワーッて盛り上がれるようなものが多いんですよね。
古川 みんなと共有できるクイズは理想的なのかもしれませんね。
しみけん 古川さんに名言があるんですよ。「クイズイベントは、1問も答えられなかった人でさえ楽しいと思える場でなければならない」。ほんと、その通りだなって思う。僕なんか、オープン大会に出て、1問も答えられなくて、ちょっと拗ねて帰るんだけど、古川さんの大会だと問題も面白いし、考えさせられるし、エンターテインメントになってる。
古川 クイズって、1人の勝者とその他大勢の敗者に分かれてしまう競技なんですよね。学生のクイズ大会「abc」なんて、全国各地から700人くらい会場に集まって、いきなりペーパーテストで50人に絞られる。650人はそこで敗退。
しみけん 昔の「マンオブ」もそうでしたよね。学生クイズ王決定戦の「マン・オブ・ザ・イヤー」。
古川 最近流行ってる、謎解きリアル脱出ゲームとかは、全チーム成功する場合もあるから、全員ハッピーでイベントを終えることもできる。そういう仕組みも考えていかないと、クイズは広がっていかないんじゃないかと思っています。たとえ成績で最下位になっても笑って帰ってもらえるイベントになったら、成功だなと思ってて。
しみけん 最高! クイズの完成形ってそこなのかもしれない。
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写真=鈴木七絵/文藝春秋
しみけん/1979年千葉県生まれ。男優歴19年、経験人数9000人、年間500本の作品に出演する、日本のAV業界におけるトップ男優。ゲイ雑誌「Badi」でグラビアデビュー後、「ザ・ナンパミラクル」シリーズで一躍有名になる。地下クイズ王としても名を馳せる。著書に『SHIMIKEN’s BEST SEX 最高のセックス集中講義』『AV男優しみけん 光り輝くクズでありたい』、共著に『水道橋博士のムラっとびんびんテレビ』がある。
古川洋平/1983年宮城県生まれ。クイズ作家。仙台一高クイズ研究部時代に「パネルクイズアタック25」「タイムショック21」の高校生大会で優勝。その後、立命館大学クイズ研究会に所属。学生日本一決定戦「abc」3連覇、社会人日本一決定戦「ABC」2度優勝などの成績を収める。2014年よりクイズ法人「カプリティオ」でクイズ作家として活躍している。
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