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「自分が受け入れられた感覚がない人って、苦しさを抱えている」 『九条の大罪』の真鍋昌平が“お金がない時代”に大切にしていたこと

真鍋昌平さんインタビュー#2

2021/08/30

今後はエリート弁護士の話も描く予定

──『九条の大罪』では、イケメンでタイプの違う2人の弁護士も魅力です。『闇金ウシジマくん』の主人公・丑嶋馨もイケメンでしたが、闇金業者というのは「交際相手」として考えるには、ハードルが高すぎました。今回は「弁護士」ということで、さらなる女性ファン拡大が狙えると思いますか。

真鍋 そこはまったく考えていませんでした……。貴重なご意見、ありがとうございます(笑)。

 

 九条も烏丸も、実在の弁護士を何人かモデルとしてキャラクター化しています。男としてはもちろん、人間としても弁護士としても非常に魅力的な方のエッセンスを入れているので、そういう意味では多くの方に興味を持っていただけるのではないかと思っています。

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 弁護士の話を描くにあたり、実際に弁護士として活躍されている方や、法学部の学生など、100人に取材しましたが、面白かったのは、東大のロースクールでは、成績順で4ブロックに分けられてしまい、一番上のブロックにいないと、まず大手事務所からはお声がかからないということでした。

 加えて、一握りのエリートのみが行ける大手法律事務所に入っても、九条が言ってるような「思想信条の違い」で辞めてしまう弁護士もいれば、大企業的な仕事に辟易して辞めてしまう弁護士もいるというのは、非常に興味深いです。今後は、そのエリート弁護士の話も描く予定なので、ぜひご期待ください。

──『九条の大罪』をどんな人に読んで欲しいですか。

 

真鍋 アマゾンのレビューで星1つしかつけない人でしょうか。こう見えて傷つきやすいので(笑)。一読して「こんなひどい話描くなんてクズ」と決めつけるのではなく、再読してストーリーに潜む闇に目を向けてくれる人が増えたら嬉しいです。

(初出:2021/05/28、取材・構成:相澤洋美、撮影:今井知佑/文藝春秋)

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