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「王、長嶋で喜ぶのは高齢者だけ」「まるで葬列…」“成功だった”はわずか18% 五輪開閉会式“バッハスピーチ”以上に批判が集まったのは?《東京オリンピックは成功したかアンケート結果発表》

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「成功だった」…18.7%

「ゲーム好きなので、ギリシャが入場するときのドラクエのテーマ曲で鳥肌が立ちました。MISIAさんの国歌も良かったし、ピクトグラムも面白かったです。コロナ禍で限定された中では、良い演出だと思いました」(女性・60)

「開会式は花火やピクトグラムが素晴らしかった。出し物については未熟さや演出不足もあったが、コロナの環境の中、選手やサポーターの人々も精いっぱい頑張ったと思う。いろんな不安や苛立ちの中でもこうして日本に来て、不自由な中から光を見つけて皆んなが力を合わせたことは、オリンピックの原点に戻ったと思う」(女性・63)

「世界的に有名なアスリートで金メダル候補の大坂なおみが聖火の最終ランナーで聖火台に点火したのは感動的だった」(男性・68)

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「ドローンによる芸術的な演出、水素による聖火の点火で人々の情熱を表すなど、技術を駆使した場面に感動した。アスリート、医療従事者、運営者、ボランティアらの代表者が、国旗を片手に持ちながら希望をはためかす行進は、チームが1つの目標にむかう姿として脳裡に焼き付けられました」(男性・72)

「直前に発覚したトラブルは別として、これまでの大会とは全く比較することができない大会である事を考えれば上手くいったと思います。ただ橋本委員長とバッハ会長のあいさつは長かったと私も思いました。有観客で開催できたならばもっと盛り上がれたと考えた時、さみしくもありました」(男性・54)

「スピーチの長さはうんざりしましたが、楽しめました! ミスター長嶋監督、王さんの演出は涙」(女性・32)

「開会式や閉会式というのはつまらないのが普通で、面白くなかったからというのは野暮な批判だと思います。外野の邪魔が入った割にはなんとかまとめたと思いました」(男性・51)

「失敗だった」…56.9%

「ダラダラと長いばかりで何をどうしたかったのか、一貫したテーマもなく、クオリティが低かった。バッハ会長の厚顔無恥な態度も腹が立った。なぜバッハと天皇陛下が同じ扱いなのか。天皇陛下の開会宣言の時に慌てて立ち上がった小池都知事と菅首相の無礼にも呆れた」(女性・63)

「聖火リレーでは長嶋さんが可哀そうに感じた。それに松井が完全に長嶋さんの添え物のように見えてしまった。被災地の扱い、医療従事者の扱いも『一応入れておきました』という言い訳めいて出演者が可哀そうであった。それにとにかく橋本さんもバッハさんも挨拶が長すぎる」(男性・67)

「内容に一貫性やテーマが無い。王や長嶋を出して喜ぶのは日本人の高齢者だけ。基本的に内向き、内輪受けを狙ったもので世界中に配信される国際競技会の式典には相応しくない、ロンドン五輪の開会式などと比べるとお粗末すぎる」(男性・40)

「直前まで続いた解任騒動が示すように、まとまりのない式だった。観客の有無など関係なく、日本が世界に対して何を主張したいのか全く伝わらない。今の日本の状態を晒したように思えた」(男性・38)

「一貫性がなかった。表面的な伝統文化やゲーム音楽等を半端に混ぜてお茶を濁した印象が強い」(男性・29)

「リオの閉会式での演出と繋がりも何もなく、期待していた海外の人にとってはかなり残念なものとなったと思う。『誰のために』これを作るのか、『誰を楽しませたいのか』という視点が抜け落ちているのが致命的だった」(女性・34)

「まるで葬列のようだった。中でも森山未來のダンスは地獄に引き摺り込まれるかと思った。もっとスピーディに運べばまだしも、退屈さを際立たせるだけだった」(女性・87)

「前回のリオ五輪閉会式の際に行われた東京五輪引継ぎセレモニーをイメージしていたので、かなりガッカリした。客席がガラガラの客席も見ていて悲痛だった」(女性・59)

「流出した元の演出プランより5万倍くらいダサくて貧しかった。復興五輪の欠片も見えず、見どころは海外のドローン技術と仮装大賞だけで、良かったのは大坂なおみさんがラストランナーを務めたところくらい。1年後には誰も覚えていないと思う」(女性・26)

「ピクトグラム以外に独創性があり面白い企画がなかった。最終聖火ランナーは、その後の競技にも影響するので、現役の競技者は避けるべき」(女性・58)

「『緊急事態宣言』を発している中で開催することが、そもそもあり得ない。人々の心の中に『緊急事態宣言』が空虚な宣言としてとらえられ、感染防止に悪い影響を与えた」(男性・68)

「4時間は長すぎる。終了したのは日付が変わるころで、参加者の帰宅時間もかなり遅かったと思われる。中には、小学生ぐらいの子どももいるように見えた。冷房の効かない会場内に長すぎる挨拶。1964東京五輪開会式の時の感動とは雲泥の差であった」(男性・68)

「日本発のエンターテイメントがどういうものか、どれだけ素晴らしく、人々を勇気つけ感動させる力があるのか、我々は知っています。その中で東京開催決定から8年間という時間と、大きなコストをかけた『作品』としてあの開会式を見たときの失望感は相当なものでした。日本はもっとちゃんとできる! もっといいものが見せられる! と声を大にして言いたい」(男性・45)

©JMPA

「どちらともいえない」…24.4%

「開会式は半分成功半分失敗だったと思ってます。ドローンは素晴らしく選手の皆さんの素晴らしいユニフォームや、衣装のデザイン等素敵な物もたくさんありました。野村萬斎さんや椎名林檎さんの開会式を見たかったとつくづく思いました」(女性・64)

「クリエイターらの身体検査が未完だったゆえに降板が相次ぐみっともなさだった。差別発言の主は晴れの場にふさわしくない」(女性・59)

「MISIAの君が代は良かった。深夜にもかかわらず子どもが出ていたのが気になりました」(女性・45)

「ドローンやピクトグラムは凄いと思いましたが、復興五輪、大坂なおみさんを最終ランナーに選んだ理由など、もっとメッセージを出してほしかった」(女性・65)

「入場行進にゲーム音楽を使用したアイディアには『そう来たか』と思いましたが、新たに『オリンピックマーチ』を発注しなかったのだろうか? と疑問がわきました」(男性・58)

「日本独自の色があまり感じられず、どこかで見たことがあるような余興を脈絡なくやっている感じ。演者は皆悪くなかっただけにお気の毒だった」(男性・57)

「商業化した『開会式』のフォーマットから見たら失敗だろうが、コンパクトな開会式にしたいのならあれでよいのでは」(女性・50)

「無観客は正解だと思うがオリンピックを自国で開催しているという事実が、国民にコロナ対策をおろそかにしても良いと勘違いさせる要因になったと感じる」(男性・58)

「開会式の内容は良かったと思います。ただ、入場選手団のコロナ感染症のリスクは相当あったと推測されるので、評価は出来かねるところ」(男性・41)

「コロナ禍という制約があった中での開催、その開会式だから成功も失敗もないと思います」(男性・72)

「1964年の東京オリンピックをみた年齢なので、どうしてもあの時のファンファーレと比較してしまいました。君が代を歌ったMISIAさんや歌舞伎は素晴らしかったですが、お茶の間劇場のような演出は面白いだけで印象に残りませんでした。もっとクラシカルな演出も欲しかったと思います」(女性・66)

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