本や雑誌、ポスター、看板、チラシなど、日常には「デザイン」されたビジュアルが溢れている。そうしたデザインを実際に行うとき、デザイナーがどんなことを気にかけ、どんな基準で良し悪しを判断しているのか。それを視覚的に、極めて具体的にわかりやすく説明した本が、じわじわと売れ行きを伸ばしている。

「著者は弊社の多数の出版物にデザイナーとして関わっていただいている方です。お仕事の際のプレゼンがとても上手く、それを見ていて本を書けるのではないかと感じたのが、企画のきっかけでした。新人を指導する立場の方でもあるので、デザインを教えることのノウハウもきっと豊富にお持ちだと思ったんです」(担当編集者の小村真由さん)

 企画の立ち上げから本が完成するまでには、2年という長い月日が必要だった。

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「通常の書籍のように何パターンかのページデザインを組み合わせるのではなく、雑誌のようにほぼすべてのページを一からデザインする必要があったんです。著者はそうした作業が得意な方ではあるのですが、それでもさすがに時間がかかりました」(小村さん)

 デザインを仕事にしている・したい人を主な読者と想定した本だが、それ以外の読者にも役に立ちそう。

「プレゼン用の資料をはじめ、ちょっとしたデザインをする機会って、意外とありますよね。そんなときに参考にしていただけたらうれしいです」(小村さん)

なるほどデザイン〈目で見て楽しむ新しいデザインの本。〉

筒井 美希(著)

エムディエヌコーポレーション
2015年7月31日 発売

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2015年8月発売。初版4500部。現在8刷5万部