多様な女の子のロールモデルを発掘するというオーディション「ミスiD2017」で、男性初のファイナリストとして注目を浴びたゆっきゅんが、2021年5月に待望のソロ音楽プロジェクトを開始。その名も「DIVA Project」。あるがままの姿を貫き、自分の感情を卑下しない彼の姿は、ファンを惹きつけ、奮い立たせてやまない。新世代「DIVA」の、強烈なきらめきを全身に浴びるインタビュー。(全2回の2回目/前編を読む)
「ゆっきゅんらしさ」はどこにある?
――ご自身を「王子様」と表現されていた時期もありましたね。
上品で貴族っぽい、王子様みたいな存在を意識していたんです。自分の中にあるものを、わかりやすく、ポップに見せるとしたら王子様かな、と。人前に出る時には絶対にハーフパンツに白いタイツを穿いて、ふりふりのブラウスを着ていました。今の私服もそんな感じだし、王子が「DIVA」に変わった、ということではないんです。それに、今までやってきたことや当時の選択に、納得がいっていなかったわけでは全くなくて、全部並行している感覚もあるくらいです。ずっと「DIVA」だったし、王子様でもいい、みたいな。
ただやっぱり、「DIVA」の方が「今の自分」という感じがしますね。あえて言うなら、「王子様」は見られ方を意識していたのかもしれません。自分が着たい服を着て、ありたい姿でいる時、人から見たら王子に見える、ということですね。「DIVA」はやはり精神性というか、「私がDIVAです」って言い張っている内面的な部分です。
「DIVA ME」を聴いた今までのファンの方には、驚きと納得が一緒に来ている、と言われました。「ゆっきゅんはこれがやりたかったんだ」とハッとする一方で、歌詞の内容は今まで発信してきたことと同じだと思う、と。まさにその通りだと思います。だからあの曲から私を知っていただいても、今までの私のイメージとあまり齟齬がないだろうと思っています。「DIVA ME」は自己紹介ソングですね。