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 なお、海外のユーザー「EverythingApplePro」が実験したところでは、iPhone 11と比べても実際に頑丈なようで、3メートルの高さからコンクリートに激突させてもiPhone 12のフロントパネルは割れなかった(背面ガラスは破損)。

 確かにセラミックシールドは「新世代のフロントパネル」と言っても差し支えない強度を持っているようだ。

「12」の頑丈さをiPhone修理店に訊いてみると…

 過去数年の間に、iPhoneの“激安修理”を謳う店が激増した。首都圏近郊の住宅街なら、市内に1軒や2軒はあるので、修理のために都会へ出る必要もない。日本国内ではiPhoneのシェアが圧倒的で、そのスケールメリットに乗じた形である。

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 実際に直してみると、型落ちモデルほど修理代金も安い。「Appleサービスプロバイダ」に出す場合とは異なり、安価な非純正のパーツで修理されるが、それでも実用には差し支えない(機種によってはディスプレイの質がやや劣る)。

 さて、iPhone 12のフロントパネルが本当に頑丈かを確かめるためには、独立系の激安修理店に尋ねるのが近道である。現場で日々壊れたiPhoneと格闘する専門家に訊くと。

「アイサポ」における修理の実際の風景。
修理はその場で行われ、早ければ1時間程度で終了するという。

「耐傷、耐衝撃性に優れています。修理する際も画面を開けるのに一苦労するほどで、歴代でも最強なのでは。ですが硬いぶん、限界を越えた場合は一気に割れてしまうこともあるようです」(iPhone修理「アイサポ」担当者)

ちなみに修理店が一番よく目撃した世代は…

 もっとも、「発売1年では故障率も低いため、iPhone 12系の修理が本格化するのはこれから」(同)とのことである。

 なお、故障の理由として一番多いのはやはりフロントパネルのひび割れで、修理に持ち込まれた回数が過去一番多いのはiPhone 7(2016年発売)だったという。iPhone 7に関しては、修理担当者も私物を破損してしまった経験があるそうだ。「アイサポ」担当者によれば「iPhone 6から、フロントパネルのガラスがラウンドエッジ(角丸)加工になりましたが、あの形状だと、落としたときにすぐに壊れてしまうのです」ということらしい。