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いいところ2:画面サイズが大型化、しかも有機ELまで採用

 さらに本製品は、元のモデルであるPixel 5と比べて、画面サイズが大きくなっているのが特徴です。これまでも、Pixelの「a」つきモデルは、元のモデルよりも画面が大きくなるのが通例だったのですが、本製品は6.0型→6.34型と「少しだけ大きく」ではなく「かなり大きく」なっています。

 この6.34型というサイズはかつて存在した、末尾に「XL」がつくPixelの大型モデルとほぼ同じで、大画面を求めるユーザにはぴったりです。コンパクトさと軽さを重視するユーザには不向きですが、一般的に大画面モデルはワンランク上の価格が設定されていることを考えると、よりお得です。過去の命名ルールを踏襲するならば、実質的に「Pixel 5a XL」と言えるかもしれません。

iPhoneの大型版である「iPhone 12 Pro Max」(右)と比べても遜色のない画面サイズで、さらに有機ELを採用するなど、動画鑑賞などにも適しています

いいところ3:夜景モードなど定評のあるカメラ機能はそのまま

 PixelシリーズはAIを用いたカメラの性能の高さが大きな売りですが、本製品はそれらの機能も欠けることなく搭載しており、定評のある夜景モードはもちろん、売りである天体撮影機能も利用できます。格安のスマホではカメラの性能が物足りないけれども、10万円を超えるハイエンドスマホは予算的にも難しい……という人には、ぴったりの選択肢です。

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かつての「Pixel 3」になかった超広角レンズを搭載しているのも、Pixelシリーズ内で買い替えを考えている人には魅力的です
街の明かりが少ない夜中でもまるで日中のように色鮮やかに写せる「夜景モード」も健在です(実機で撮影、サイズ以外は無補正)。ちなみに超広角レンズもこの夜景モードに対応します

 実際にしばらく使っていると、ピントが合ったと思ったらすぐ外れたり、また長時間使っていると発熱の警告が出たりと、ハードウェアが若干足を引っ張っている様子はあるのですが、ごく稀に発生するそれらの症状さえ許容できれば、元のモデルと同じカメラ機能が使えるのは大きなメリットです。