Googleから新しいスマートフォン「Pixel 5a (5G)」が登場しました。型番に「a」がつくことからも分かるように、Pixelシリーズの売りであるカメラ機能はそのままに、メモリなどのスペックを若干ダウングレードし、そのぶんリーズナブルな価格で提供するというコンセプトのモデルです。

 もっとも今回の「Pixel 5a (5G)」は、そうした従来の「a」つきモデルのコンセプトから少し外れた、いい意味で予想外の製品となっています。筆者はこの「Pixel 5a (5G)」を私物として購入し、これまで約2週間使っていますが、予想以上の出来に、日々驚かされています。

 今回はそんなPixel 5a (5G)のいいところ、そしてやはり「a」つきのモデルならではの若干気になるところ、それぞれについて紹介します。

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Pixel 5a (5G)」。これまでの「Pixel 5」の廉価版という位置づけですが、とてもそうとは思えない実力を秘めています 

いいところ1:元のモデルと比べて意外にスペックダウンしていない

 Pixelの「a」がつくモデルはいわゆる廉価版にあたり、CPUやメモリは元のモデルに比べてスペックダウンしているのが通例です。しかし今回の「Pixel 5a (5G)」は、メモリこそ8GB→6GBと減っているものの、CPUは元のモデルである「Pixel 5」と変わっておらず、ベンチマークのスコアもそう開きがありません。

Pixelの「a」シリーズは元のモデルにないイヤホンジャックが付属するため、有線イヤホンを愛用するユーザにも向くほか、機内モードのままでも音楽を楽しめます

 またPixelの「a」がつくモデルとしては初となる防水防塵に対応しているほか、元のモデルでは省略されたイヤホンジャックも追加されています。「そこそこのグレードに見えて実はショボい」製品だと買って後悔しますが、本製品は「廉価版に見えて高い完成度」という真逆のパターンで、売り方が消極的すぎない? と心配になるほどです。