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「年内結婚がひっくり返る可能性はまだあります」紀子さまのお誕生日文書に漂う“突き放し”の意志《眞子さま小室さん結婚報道》

genre : ニュース, 社会

美智子さまの黒田清子さんへの言葉との温度差

 2004年末に紀宮さま(現・黒田清子さん)のご結婚が決まったことを受け、2005年に美智子さまは10月20日に「紀宮さまの嫁がれる日が近づきました。(中略)皇族の立場を離れられる紀宮さまに対して、どのような言葉を贈られますか」という質問に対し、文書回答でこう心情を述べている。

「清子の嫁ぐ日が近づくこの頃、子どもたちでにぎやかだった東宮御所の過去の日々が、さまざまに思い起こされます。(中略)質問にあった『贈る言葉』は特に考えていません。その日の朝、心に浮かぶことを清子に告げたいと思いますが、私の母がそうであったように、私も何も言えないかもしれません」

美智子さまと紀宮さま(当時) 宮内庁提供

 娘の結婚を喜び、幼い頃を思い出してしまう嬉しさと同時に、紀宮さまが皇室を離れてしまう一抹の寂しさが垣間見える。さらに、美智子さまは内親王としての役割を担い続けてきた紀宮さまに対する思いや周囲の方々への感謝の気持ちも述べている。

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「内親王としての生活には、多くの恩恵と共に、相応の困難もあり、清子はその一つ一つに、いつも真面目に対応しておりました。(中略)私にとっても、その一人一人が懐かしい御用掛や出仕の人々、更に清子の成長を見守り、力を貸して下さった多くの方々に心からお礼を申し上げたいと思います」

2005年11月15日、結婚式後の記者会見での黒田慶樹さん、清子さん ©JMPA

「年内結婚」がとん挫する可能性も

 祝福に満ちた美智子さまの文書と比較すると、紀子さまの「意見が違うこともありますが」という発表は、印象が大きく異なる。ここまで眞子さまのご結婚問題が長引いてしまった原因の1つに眞子さまの結婚に向けて真っすぐに突き進む芯の強さがある。ある皇室ジャーナリストはこう語る。

「今年2月23日のお誕生日に際して、天皇陛下も眞子さまの結婚問題について『眞子内親王が、ご両親とよく話し合い、秋篠宮が言ったように、多くの人が納得し喜んでくれる状況になることを願っております』と言及されました。しかし現状は、天皇陛下がおっしゃっていたようによく話し合った末に納得したというよりは、もはや手に負えないと突き放した状況に近いのでは」

第65回日本伝統工芸展 授賞式ご臨席 ©JMPA

 そして年内の結婚が現実的ではない理由がもう1つあるという。

「眞子さまと小室さんは一時金を辞退する意向とも報じられていますが、皇室のお金にまつわる事柄ですから2人だけで決められるわけではなく、皇室経済会議が招集され、その場で決定される手続きが必要になります。しかし現時点で、会議の日程が調整されている様子がないのです。この先は天皇家と秋篠宮家のお誕生日だけでも10月に眞子さま、11月に秋篠宮さま、12月には愛子さま、雅子さま、佳子さまと続くので時間がないのは明らか。これから具体的に日程を詰めていく中で、年内の結婚が実現しない可能性は十分にあると言えるでしょう」(皇室ジャーナリスト)

 プリンセスの結婚への道のりはまだ一筋縄ではいかないようだ。

「年内結婚がひっくり返る可能性はまだあります」紀子さまのお誕生日文書に漂う“突き放し”の意志《眞子さま小室さん結婚報道》

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