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秋篠宮さまの結婚前の思い出

 秋篠宮さまと私が個人的にお付き合いをさせていただいて20年以上になる。また、眞子さまが生まれたときは、私は社会部の皇室担当記者で両親と一緒に退院する眞子さまを宮内庁病院の玄関で取材したこともある。

 眞子さまが大学生になったころからだろうか。宮さまは私に自分の結婚前の思い出を話すことがあった。宮さまは「私は、大学2年の春に家内と出会っていますからね。家内にすれば大学1年のときには結婚相手と知り合っていたということになりますね」と語り、大学生となった眞子さまが、結婚相手と知り合ってもおかしくない年頃なのだとしみじみと話した。

1989年9月12日、記者会見を終えた礼宮さまと川嶋紀子さん(当時) ©JMPA

 眞子さまの両親、秋篠宮さまと紀子さまの出会いから結婚に至るプロセスの大半は、2人の母校・学習院大学で育まれたものだ。昭和60年春、大学2年生の宮さまは、文学部に入学したばかりの紀子さまと大学構内の書店で初めて出会った。出会った直後には、天皇、皇后両陛下(当時は皇太子ご夫妻)に紀子さまを紹介した。紀子さまは宮さまが主宰する大学の自然文化研究会に入会。しばしば大学の仲間と一緒に紀子さまは、御所を訪問し、両陛下とテニスやお茶の席を共にした。キャンパスや御所での交際を重ねたのちの昭和61年6月26日、宮さまは紀子さまにプロポーズ。出会ってからわずか1年2カ月後でのプロポーズを経て、2人は平成2年6月29日に結婚し、秋篠宮家が創立された。

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眞子さまには「ありのままに人生を歩んで欲しい」

 結婚の翌年、平成3年10月23日には、眞子さまが生まれた。「天性のものを失わず、自然に、飾ることなく、ありのままに人生を歩んで欲しい」という夫妻の願いが、名前に込められた。両陛下にとっては、うれしい初孫の誕生だった。

生後2カ月の眞子さま 宮内庁提供

 平成6年12月29日、佳子さまが誕生。夫妻は「人の気持ちを理解し、素直で思いやりがある女の子に育って欲しい」との思いで命名した。当時、紀子さまは、大学院生だった。公的活動をしつつ、育児そして出産、さらに修士論文の執筆など多忙な日々であった。それを全面的に支えたのが宮さまだった。