眞子さまと佳子さまは自発的にボランティア活動を
平成23年3月11日の東日本大震災は秋篠宮ご一家の活動にも大きな影響を与えた。地震発生時、私邸にいた眞子さまは揺れがひどくなり、机の下に避難。その後、紀子さま、悠仁さまと一緒に庭に出た。宮邸にいた秋篠宮さまは来客と一緒に外に避難した。東京都内にいた佳子さまは夕方に無事帰宅した。その後、秋篠宮ご夫妻は大震災関連の活動に追われる。4月から東京都内や新潟、群馬両県の避難所を訪問。5月から青森、岩手、福島、宮城各県の被災地を訪れた。眞子さまと佳子さまも夏に一人のボランティアとして被災地に入り、子供たちと一緒に遊んだ。
同年10月、20歳の誕生日を前にした会見で眞子さまは「皇族方のようにお見舞いという形の被災地訪問は致しませんでしたけれども、夏にボランティアの一人として被災地でお手伝いする機会がございました。東京で関係者の方にお話を伺ったり、また、メディアの報道を通して、震災の状況について理解したように思っておりましたけれども、実際に行ってみないと分からないことがあると実感いたしました。(中略)私自身も、今後何らかの形で携わっていきたいと思っております」と答えた。
秋篠宮さまは娘たちに「何らかの形で支援活動に携われるといいね」と話し、決して強制はしなかったという。しかし、眞子さまと佳子さまは自発的に、それも皇族の立場ではなくボランティアの一人として被災地で被災した子供たちを支える活動を行った。眞子さまはテレビなどを通した情報だけに頼らずに、現地で被害の深刻さを自分自身で確認した。私は、この辺りにも、秋篠宮家の教育の成果を垣間見ることができるような気がする。
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眞子さまと佳子さま、今では友人のような関係
平成23年11月の会見で、成年皇族となった眞子さまに宮さまは「何か公的な行事を依頼された場合には、せっかく頂いた機会ですので、それを一つ一つを大切に一生懸命務めるようにと申しております」とアドバイス。結婚については「これはあくまでも本人次第ですので、考えというのは今のところ私には、特にありません」と答えたのみだった。
眞子さまは3歳違いの妹、佳子さまと仲良しで、今では友人のような関係だと明かした。時々、夜遅くまで2人で話し合うこともある。弟の悠仁さまとは一緒に走り回って鬼ごっこのようなことをしているという。眞子さまと佳子さまは、近い将来、結婚適齢期を迎える。そのとき、皇族をめぐる状況はどのように変わっているのだろうか。
(「文藝春秋SPECIAL」2012年春号より)
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