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「緊急事態宣言で渋谷のライトが消えて…」“公序良俗”を掲げるギャル集団は、なぜはんだごてを片手に立ち上がったのか

ギャル電インタビュー#2

note

バッグの中には、いつも「はんだごて」

――これがギャル電の持ち物ですね。

まお 一見普通そうに見えますが、これ、はんだごてです(笑)。はんだごては常に持ち歩いていますね。これがないと何もできないので。あとは配線を切る用のハサミ。でもちゃんとメイクポーチも持ち歩いています。全ては盛れるためなので、メイクが崩れたら元も子もないです。

ギャル電の持ち物 はんだごてやはさみが入っている

きょうこ 電子工作始めたての時は体温で色が変わるのはどう? とか思ったんですけど、誰が体温に興味あるんだよと話していたんです。でも今じゃ毎日のように体温測ってるじゃないですか。人生何があるかわからないなと思いますね。

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まお 最近は、今まで誰もファッションに取り入れなかったようなものを作っていますね。コロナがなければ誰も距離センサーをファッションに入れようと思わなかったじゃないですか。コロナ禍だからできたものはたくさんありますね。目立つだけじゃなくて生活する中で役に立てば、ものの意味は2倍にも3倍にもなるし。

電子工作は難しくない!誰でも楽しめる

――たしかに。実生活で役に立つものばかりですね。

きょうこ 役に立ちまくるし、誰も考えなかったアイデアだけど、今まであったものの組み合わせで場面が違うだけみたいなものを作っています。コロナ自体はよくないんだけど、今までとは違った視点で考えるきっかけにはなりました。何回もいうけど電子工作は何も難しくない。うちらがやっているようなやつはみんなできるので、ぜひやってほしいです。はんだ付けと巻き髪を作るコテは、超大雑把に言えば似たようなもんだし。ネイルの細かいデコができるなら精巧な工作だって作れるはず!

まお 意外とギャル電ってモテるんです(笑)。パリピから声をかけられたり、みんなから視線を送られたり。それに自分で自分の欲しいものを作れたらバイブスは爆上がりです。ギャルは頭悪いとか、電子工作は真面目な奴がやることとかそういう凝り固まった考え方を捨てて、誰もが楽しめる世の中になればと思っています!

写真=今井知佑/文藝春秋

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