金銭トラブルの核心について、口を開いた
その後、2人は婚約関係となり、12年9月まで交際を続けることになる。当時のこともX氏は詳細に証言している。だが佳代さんに聞くと、「私だって言いたいことが……」と呟くのだが、すぐさま気を取り直して「色々ありましたが、プライバシーの侵害になるので」と口を閉ざすのだった。
しかし、今年3月上旬に会った時には、よほど訴えたいことがあったのか、金銭トラブルの核心とも言える出来事について話してくれた。今思えばそれは、圭さんが公表した28枚もの説明文書を先取りするような内容だった。
「12年9月に向こうの方から婚約破棄を告げられた時は、あまりに突然のことでビックリしました。私がその場で『理由を教えてください』と言っても、『それは申しません』と、その繰り返しで。私は気が動転して『私のお料理のお味が悪かったんですか』とよく分からないことを口走ってしまったくらいです。
お金についても『今までのもの、清算はどうすればいいんですか』と聞いたら、『差し上げたものです』『まったく結構です』とおっしゃって。心配になって『大丈夫なんですか』と確認しても『いえ、もう大丈夫です。ご心配なく。男に二言はありません』と。だから、その一年後に、先方からお金の返済を求めるお手紙をいただいたときには衝撃を受けました」
そう話し終わった後に佳代さんは「話が膨らみ過ぎてしまって、信じてもらえないかもしれませんが、これが本当の話です」と呟くのだった。
同じ女性として眞子さまを大尊敬している
─そのことは、眞子さまはご存じなのか?
記者が聞くと、佳代さんは声を潜めて、「眞子さま」と呼ぶのは憚られるのか、「お相手の方」と言葉を選びながらこう語った。
「17年12月に『週刊女性』の記事が出た直後に宮邸にご説明にあがりました。こちらのことで、ご心労をおかけして本当に申し訳なく思っています。お相手の方はとても立派な方で。曲がったことや嘘はお嫌いで真実のみを信じて、ご自身の意見もしっかり持っていらっしゃる。僭越ながら同じ女性として尊敬……大尊敬しています。
うちの息子にはもったいないくらいです。以前、お会いした時には、『私は完璧な母ではないです』『ちゃんと息子を育てあげていないので』と、不安な気持ちを正直にお伝えしたんですが、それでも受け入れてくださって。こんなに長きにわたってお相手の方が息子のことを信じて、愛してくださっていることに、私は本当に感謝の言葉しか申しあげられません……」
4月27日にX氏は、小室さん側が提示した解決金をめぐって交渉を進める意向を示し、〈可能な限り早く佳代さんにお話をうかがい、最終的な判断をしようと考えております〉とコメントした。
果たして、若き2人の結婚が叶う日は来るのか。佳代さん自身にもその見通しは立たず、今も葛藤の中にいる。
写真:小学館(撮影:関谷知幸)、JMPA、宮内庁、共同通信イメージズ
【週刊文春WOMAN 目次】小室佳代さん密着取材一年 小誌記者に語った息子の子育て、金銭トラブル、眞子さまへの尊敬/特集ジェンダー&フェミニズム/香取慎吾表紙画第10弾
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