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コロナ禍の影響で来館者数は半分に

――日々、変化していく博物館だと何度行っても飽きないですね。来館者はどんな層の方が多いですか?

セーラちゃん 一番多いのは若い女性ですよね。女性のグループ、カップル……。男性のグループももちろんいますけど、やっぱり若い層ですね。若い層にとってみれば、昭和は“懐かしい”ではなくて“新鮮”なんですよね。コンピューターが作ったものじゃない、人が情報もないのに一生懸命作ったものがいっぱいあって、デザインも下手くそだけど、人間が表れてる。それが気づかないうちに楽しいんじゃないですかね。

©文藝春秋 撮影・宮崎慎之輔

――「まぼろし博覧会」は年間3万人もの来館者数を誇っていたそうですが、去年からのコロナ禍の影響は受けていますか。

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セーラちゃん 半分です。「まぼろし博覧会」を目指して来られる方はそうでもないのですが、「まぼろし博覧会」が目当てではなく、「伊豆に来たから(まぼろし博覧会に)行ってみよう」という方が減っているので、厳しいですね。去年の春からこういうキツい状況なので、あんまり続くとキツいですね。だけどやっぱり楽しいことはいっぱいやりたいし、負けないでやるしかないですね。キツいならキツいなりにそれを楽しもうと思ってます。

©文藝春秋 撮影・宮崎慎之輔

転んでもタダでは起きない

 何でもうまくいくか、いかないかはわからないですけど、うまくいかなくたって目一杯やれば、それはそれでしょうがないのかなと思うし、どこかで諦めたり、中途半端なことはしたくないなって思いますね。だから倒れる時は前向きに倒れようって(笑)。背中を見せて退却はしない。

 なので、今のうちにどんどん作っておこうということで、博物館の充実化を図っていっぱい作ってます(笑)。

©文藝春秋 撮影・宮崎慎之輔

――転んでもタダでは起きないということですね。コロナ禍の時期が明けたらやりたいことはありますか。

セーラちゃん いっぱいありますけど、いっぱいありすぎて……。思いついたらメモするんですけど、次の日になるとそのことに興味がなくなるんですよね(笑)。でも現在進行形でいろいろ作ってますよ。

#2へ続く)

 YouTubeの「文春オンライン」公式チャンネルでは、セーラちゃんのインタビュー動画を配信しています!

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