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「故郷の味が食べられる」と在日中国人に大人気…“ガチ中華”出店ラッシュの池袋で何が起きているのか

「故郷の味が食べられる」と在日中国人に大人気…“ガチ中華”出店ラッシュの池袋で何が起きているのか

池袋・中華フードコートレポート

2021/10/16
note

 こちらはQRコードを読み取ってスマホから注文するスタイルなのだが、メニューの表記が中国語のみの対応なので最初は少し戸惑うかもしれない。ただメニューには写真が入っており、⊕ボタンをタップするとカートに入り、画面右下の「下単」を押すと注文できるので、そこまで難易度は高くないだろう。店員さんは日本語が流暢なので、もし注文方法が分からなかったり気になる食べ物があれば、きいてみると詳しく教えてくれる。

 10月1日時点ではプレオープン中で、現在中国から呼び寄せている中国人シェフが揃ったタイミングで正式にオープンするそうだ(湖南料理や湖北料理など一部のメニューは限定されている)。10月からはアルコール類の販売を開始しているので、麻辣ダレに漬かった四川風の串や羊の串焼きをつまみにビールを飲むという罪深いセットをおすすめしたい。

香香串(四川式麻辣串)と熱干麺(武漢式まぜ麺)と肉餅(肉入りおやき)

さらなる増加が期待される池袋ガチ中華

 以上がそれぞれの中華フードコートの注文方法と特徴だ。現在はコロナ禍の影響で多くの中華料理店が質のいい料理人を確保するのに苦労しているようだが、日中間の行き来の制限がある程度緩和されれば、在日中国人をメインターゲットにしたガチ中華のお店は今後さらに増えていくのではないかと予想される。

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 現在池袋に出店している3つのフードコートはお店のスタイルも雰囲気も、食べられる料理も異なっており、筆者も訪れるたびに新しい発見があるスポットだ。ぜひ色々なご当地料理を注文して、お気に入りのお店を見つけてみてほしい。

INFORMATION

 <店舗情報>
・友誼食府
   住所:〒171-0021 東京都豊島区西池袋1丁目28−6 大和産業ビル 4F

・食府書苑
 住所:〒171-0021 東京都豊島区西池袋1丁目28−6 大和産業ビル 2F

・沸騰小吃城
    住所:〒171-0021 東京都豊島区西池袋1丁目43−7 福住ビル 3F

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