今年の6月に友誼食府と同じビルの2階にオープンした食府書苑は、日本利達株式会社が運営している。元々同スペースには中国語の書籍を扱う書店や旅行代理店が入っていたが、コロナ禍の影響で旅行代理店を閉業、書店のスペースを縮小して、中華フードコートをスタートさせた。
同社代表取締役の楊さんは「数年前から中国ではおなじみのフードコートを日本にも取り入れる構想がありました。在日中国人だけでなく、日本人にも本場の中華料理を味わってもらいたいと思っています。現在出店している店舗は数ヶ月をかけて我々が選んだので、どのお店の味にも自信を持っています」と話してくれた。
池袋第3の中華フードコート、沸騰小吃城は株式会社卓越が運営している。沸騰小吃城が入るビルには同社が運営する中国式カラオケの「大任KTV(ダーレンKTV)」や四川火鍋の「沸騰三国(ふっとうさんごく)」、地下には別会社だが香港スイーツの「香港誠記(ほんこんせいき)」も入っており、中華火鍋から中華フードコート、中華スイーツさらには中華カラオケまで楽しめる中華テーマパークビルになっている。
同社代表取締役の林さんによればガチ中華が増えている要因のひとつとしてコロナ禍の影響があるという。飲食店が閉業し、家賃が下がった跡地に多くのガチ中華のお店が入っているといい、筆者が食べに行った新店が居酒屋や定食屋、ラーメン屋の居抜きだったというケースも多い。
実際に調べてみると今回オープンした沸騰小吃城も元々はインターネットカフェがはいっていたようだ。ガチ中華拡大の裏にはコロナ禍をチャンスと捉え、アフターコロナを見据えた中国人経営者の出店戦略があった。
3つのフードコートの特徴と注文方法
そんな池袋にある3つの中華フードコートだが、現地にあるフードコートをそのまま日本にもってきたかのような作りになっているため、料理のオーダー方法も現地スタイルだ。それぞれのフードコートでのオペレーションも異なっている。今回は池袋にある3つのフードコートの注文方法とおすすめの料理を紹介する。