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タイヤ交換は最大約4万円のコストカットが可能!? 車に乗るすべての人が知っておきたい…“地味に痛い”維持費を抑えるテクニック

タイヤ交換は最大約4万円のコストカットが可能!? 車に乗るすべての人が知っておきたい…“地味に痛い”維持費を抑えるテクニック

2021/10/22
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 タイヤの銘柄も、コストを抑えるうえでポイントになる。廉価なアジアンタイヤに対して否定的な人も多いが、普段遣いで安全面に差が出る場面は考えにくい。そもそも「アジアンタイヤ=粗悪品」という価値観はすでに過去のものとなっている。ハンコック、ネクセン、クムホ、ナンカンなどは、純正採用やレースへの供給もあり、実績あるブランドである。

「インチダウン」も費用対効果が高い

 スタッドレスタイヤの費用を抑えるには、「インチダウン」が有効だ。基本的に、タイヤはインチサイズが大きくなるほど高価になるので、スタッドレス用のホイールでは径を落とし、コストダウンを図るのである。

 ただし当然、無闇にサイズダウンすればいいわけではない。ホイール径が小さくなる分、タイヤを厚くしなければ、外径が変わってしまい安全装置やスピードメーターに誤差が生じる可能性がある。また、ホイール径が小さすぎると、ブレーキに干渉してしまって取り付けが不可能になる。

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 そのためインチダウンの際には適合をしっかり確認しておく必要があるが、これも先の通販サイトであれば、「その車が履けるタイヤサイズ」を選択肢として表示してくれる。このうちもっとも径の小さいものを選んでおけばよいわけである。

※いずれもタイヤとホイールのセット料金。店頭標準価格を掲載 
※通常のタイヤサイズを「205/55/R16」とし、インチダウン後のサイズを「195/65/R15」として算出
※いずれもタイヤとホイールのセット料金。有名通販サイトの標準価格を掲載
※通常のタイヤサイズを「205/55/R16」とし、インチダウン後のサイズを「195/65/R15」として算出
※「国産上級タイヤ」の銘柄は、前掲表「スタッドレスタイヤ①」のものと同一
※「アジアンタイヤ」の銘柄は、前掲表「スタッドレスタイヤ①」の「最安値タイヤ」の競合モデル

 降雪の多い地域では、スタッドレスの銘柄はケチらずに選んでおきたい。普通に車を動かすだけでも、タイヤの性能によって挙動が大きく左右される。

オイル交換はディーラーでの「まとめ買い」がお得

 その他、ワイパーやバッテリー(ハイブリッドやEVの駆動用バッテリーを除く)などの消耗品は、ホームセンターや通販で購入し、自身で取り付けることで費用を抑えることができる。作業もシンプルで、15分もかからない。1食分の料理を作る方がよほど手間なくらいである。

 エンジンオイルに関しては、ディーラーでの交換がお得なケースもある。1回ごとに依頼してしまうと、カー用品店よりも高くつくけれども、ディーラーによっては数回分の交換料金をパック化したメニューを用意していることがあり、これが意外にも高コスパなのである。