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「恋愛を逃げ道にしてしまっていた」鈴木優香(21)がAKB48残留ではなく、卒業を選んだ理由

鈴木優香さんインタビュー#2

メンバーの親友とレッスン場を借り切って

――AKB48の中で一番仲が良かったのは誰ですか?

鈴木 同期の福留光帆ちゃんは親友です。同期なのでお互い気をつかわなくてよくて、一緒にいて楽でよく遊んでいました。

鈴木優香さん Ⓒ文藝春秋

――アイドル同士だと、一緒に遊ぶ時ってどんなことをするんでしょう。

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鈴木 全然普通ですよ。一緒に遊園地に行ったり、買い物したり、公演で地方に泊まる時にお互いの部屋を行き来したり。あとは新曲のダンスがうまく踊れない時に、2人でレッスン場を借りて練習したり。コンビニでお菓子を買ってレッスン場でずっとしゃべったり、本当に楽しかったですね。

――9月27日の卒業公演は服部有菜さんとの2人公演でしたね。

鈴木 最近AKB48の劇場公演は「2人公演」が基本になっているんです。自分で何人もメンバーに声をかけました。服部さんにお願いしたら、「もう一緒に組んでる子がいるけど、かけもちでよければ出るよ」と言ってくれたんです。

――服部さんとは以前から仲が良かったんでしょうか?

鈴木 優しくて頼りがいのある先輩だと前から思ってはいましたけど、時々LINEで連絡をとるくらいでした。それなのに卒業公演を引き受けてくれて服部さんには本当に感謝しています。

――どうして他のメンバーには断られてしまったんでしょう。

鈴木 元々ペアを組んでる子も多いですし、卒業公演の日程が決まったのも急だったのでスケジュール調整が難しい子も多かったですね。

「10年います」という宣言

――卒業公演ではチーム8のメンバーからのメッセージも紹介されていました。

鈴木 活動休止以来ほとんど話せてないメンバーもいて、当日もメッセージがあるなんて聞いていなかったのでびっくりして感動したのと申し訳ない気持ちとで、涙が出ちゃいました。最後だから泣かないようにしてたんですけど……。

鈴木優香さん Ⓒ文藝春秋

――「10年桜」や峯岸みなみさんの「私は私」を歌われていました。選曲は自分で?

鈴木 どちらも自分で選びました。私は入ったときからずっと「AKB48に10年います」って宣言していたのに卒業することになってしまって、「10年」という言葉が私にとって重たいものだったので。

 峯岸さんの「私は私」は、「歩いている今の道はいつか望んで来た道なのに」っていう歌詞に自分を重ねてしまったんです。もう1回ちゃんと自分の道を歩くために歌わせてもらいたいなと思って選びました。