「令和」の時代を体現するアイドル
BEYOOOOONDSは寸劇の他にも、あらゆる部分に「令和」という時代が見える特徴がある。「O」の数も、「オリンピックと同じ5つ」と覚えればわかりやすい。
「元年バンジージャンプ」は、タイトル通り令和元年の歌だし、BEYOOOOONDSの中のユニットCHICA#TETSUの楽曲には「高輪ゲートウェイ駅ができる頃には」という曲もある。高輪ゲートウェイ駅という駅名が決まったのは平成30年12月だが、令和2年3月に開場されるまで「その駅名でいいのか……」とザワついたっけ、と思い出される。
2021年3月に発売された2ndシングル「Now Now Ningen」では、当時の流行語「ニューノーマル」が入っており、2019年11月に発売されたアルバム「BEYOOOOOND1St」収録曲「恋愛奉行」では「トランプさんのツイートは君のココロにひびかない」という歌詞もある。
まだ令和はほんの少ししか経っていないが、彼女たちの歌を聴くと、早くも「あんなことがあったなあ」と時間旅行をしている気持ちになるのだ。
現在、カゴメとのコラボで流れているBEYOOOOONDSの新曲「フレフレ・エブリデイ」も、「無理せず頑張ろう」という歌詞が時代と合っていて印象的だ。
私は何年経っても、この歌を聴くたびにきっと胸が熱くなる。自粛期間のモヤモヤの中、彼女たちの笑顔とその歌詞に救われ、何度もリピートボタンを押した時間を思い出すだろう。
「◯年バンジージャンプ」更新に期待!
ビヨーンズというユルい響きのグループ名と寸劇スタイルに、「一般受けしにくいかも」と心配した日など遠い昔。全員が豊かに個性を出し見事な一つの絵を描いている。
江口紗耶のニュートラルな安心感、一岡伶奈の唯一無二な歌声、山﨑夢羽のヒロイン感と滑舌はグループの柱。小林萌花は知性を感じる。配信で様々なハロプロ楽曲をピアノアレンジし楽曲の良さを再確認させてくれた。
類稀なる「声の威力」を持つ高瀬くるみ、万華鏡のように繊細な「可愛さ」を放つ西田汐里のオーラ。この人の笑顔が曇らないよう永遠に見守り続けよう、とすら思う岡村美波の平和の象徴感。
そして前出の前田こころ、清野桃々姫、平井美葉、島倉りか、里吉うたの、合わせて12人がガッチリとスクラムを組み乗り越える姿を見ると、「これからもきっと大丈夫」、そう思えるのだ。
「元年バンジージャンプ」は現在「三年バンジージャンプ」と歌詞を変え歌われている。
10月19日には、結成記念日を迎えた彼女たち。その歌声が、4年、5年、6年……と1年でも長く更新しますように、と願わずにはいられない。
3年目の活躍も、フレフレ、信じてるエブリデイ!