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子供の成長のために親は引く
――自発的な部分が育つよう心がけたことってありますか?
堀米 子どもから離れて、口を出さないことですね。さっきも言った通り、それが重要だとはわかっていながら、なかなか子離れができなかったんです。でも雄斗が13歳ぐらいの時に、パークで雄斗がチームメイトと仲良くキャッキャキャッキャ滑っていたのを見て、その時に「ああもう(親は)いらねえや」と強く思いました。自発的に仲間と楽しく滑っている、それを目の当たりにして、それから口を出すことはなくなりましたね。
――親子のスケーター同士として一緒に育ってきた……。
堀米 そうですね。あとは普通の親御さんが思っているように、「人に迷惑かけるな」とか(笑)。「何々しちゃだめだよ」というのは同じだと思います。特別なことをしているとは思ってないです。
――今も雄斗さんに口出ししたくなることとかってありますか。
堀米 ありますよ、やっぱり。でもいい時はいい時で伝えたいなと思います。「このパート(※個人の滑りを収めた数分の映像作品)のこれすごかったね」とか。でもそのパートを観ながら、「今度あそこでこの技いけるんじゃない」とかも言っちゃいますね。でも向こうからしたら「そんなのわかってるよ」くらいだと思うんです(笑)。だってもうトップスケーターとトリックのやりとりしてるのに、親父が……というのも。
――(笑)。今後雄斗さんに期待することはなんでしょうか?
堀米 いや、今まで通りのことをやってくれればいいです。雄斗ってスケートビデオを観て、「ああ自分もプロみたいな映像を撮りたい」と思ってやるわけじゃないですか。そういう部分を続けていってほしいですね。