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インフラまわりの変化もタブレットに追い風

 ここまで紹介した特長は、画面サイズを除けば、おおむね従来のタブレットにもあてはまりますが、タブレットが市民権を得て10年余、以前はなかった機能の追加や、インフラまわりの変化によって、タブレットそのものもずいぶんと使いやすくなっています。

 例えば画面分割機能はそのひとつです。iPadは現行のiPadOS 15から、画面を2つに分割してウェブサイトと地図アプリを横に並べて表示するなど、融通の利く使い方がより簡単にできるようになっています。PCのウィンドウとは異なり、先に画面を分割し、そこに各アプリを表示するという概念ですが、複数アプリの同時表示が苦手なタブレットの弱点の一つが解消された格好です。

画面分割機能を使うことで、通常画面のとなりにスマホの画面を並べたように表示させることも可能です
ウェブサイトと地図アプリを並べて表示したり、SNSとメッセージ画面を並べて表示するなど、応用範囲は無限大です。区切り位置は真ん中のほか、左1/3、右1/3にも調節できます

 またスマホのテザリング機能が一般的になったことにより、モバイル通信機能を内蔵しないタブレットでも、Wi-Fiとテザリングを使って外出先でも手軽にネット接続が可能になったのも、近年の変化と言えます。タブレットを外で使いたい、でも回線契約が必要となると出費がかさむからという理由で購入を見送っていた人にとっては、見直すのにぴったりのタイミングです。

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スマホやPCの不満はタブレットで解消できるかも

 価格面についても、相場がじわじわと上がりつつあるスマホと異なり、タブレットはそこまで高価ではなく、買い足しには向いています。iPadの最上位モデル「iPad Pro」や大容量モデルは10万円を超える場合がありますが、エントリーモデルは3万円台から購入できますし、今回紹介しているiPad miniも、現行のiPhone 13と同じCPUを搭載しながら、5万円台からのラインナップとなっています。

 今回は新製品であるiPad miniを例に紹介しましたが、タブレットが1台あれば、スマホやPCにおけるちょっとした不満が解消され、これまでと違った新しい世界が開ける可能性があります。製品が一巡して品質面に問題のあるメーカーが淘汰され、同時にインフラまわりが追いついてきた今こそ、タブレットを試してみるべきタイミングと言えるかもしれません。

タッチペン(Apple Pencil)による手書き入力に対応するのも、スマホにはない特長の一つと言えます