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「私がお願いした方向で進めていただきました」

 記者会見全体を通して、眞子さんは毅然とした表情を崩さず、婚姻届を提出したあとの喜びを感じさせるような表情を拝見することはかなわなかった。眞子さんの発言には終始緊張感が漂い、「誤った情報がなぜか間違いのない事実であるかのように取り上げられ、謂れのない物語となって広がっていく」と、報道やメディア、インターネット上の書き込みなどに対する不信感や恐怖心を切々と語った。

©JMPA

 特に眞子さんのお言葉の中でポイントとなったのは、小室圭さんの母・佳代さんと元婚約者の男性とのあいだで起きた金銭トラブルについて、男性への一連の対応は「私がお願いした方向で進めていただきました」という点、それから圭さんの留学について、「圭さんが将来計画していた留学を前倒しして、海外に拠点を作って欲しいと私がお願いしました」という2点だったように思う。全ては“眞子さま主導”で進められ、“小室圭さんが独断で動いたことはない”ことを、小室眞子さんという民間の立場になったからには、明確に伝えることが必要だと考えたのではないだろうか。

文書を読み上げる眞子さん ©JMPA

 そして対照的に、「私にあたたかい気持ちを向けてくださった全ての方々に、心から感謝申し上げます」として、眞子さんと小室圭さんを信じ、結婚を応援する人々への深い感謝の思いを述べたことが印象に残った。

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秋篠宮家でも「敵と味方」の分断が

 眞子さんが人々を「敵と味方」にわけるかのようにご自身の思いを語った背景には、秋篠宮家の中でもそうした分断が生まれたことがあったのではないかと拝察している。ご両親である秋篠宮ご夫妻は、眞子さんが玄関前でお別れのあいさつをしたとき、何とも切なく無力な表情をなさっていたように思う。

秋篠宮ご夫妻と佳子さまにお別れのあいさつをする眞子さん ©JMPA

 次女の佳子さま(26)は眞子さんを抱きしめられ、眞子さんを今後も全面的に応援する態度を示された。「結婚に関して、誤った情報が事実であるかのように取り上げられたこと、多くの誹謗中傷があったことを、私もとても悲しく感じていました。そのような中でも、姉と小室圭さんがお互いに支え合う姿を近くで見てまいりました。本日、2人が結婚できたことを嬉しく思っております」という佳子さまのコメントには、佳子さまご自身の将来への思いも深く関わっていることだろう。