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東京から移住したい女性はシェアリングに関心が高い

 そこでさらに、東京圏在住女性の移住希望者の特徴をシェアリングやエコロジー関連の質問とのクロス集計から見てみよう。

 私の取材経験から言っても、移住経験者はシェアハウスに住むなどシェアリングとの親和性が高い。実際mifでも、シェアハウスに住んでいるかどうかに「あてはまる」人は移住を近々考えている人が多めである。

 また民泊、会議室、ウーバーなどの輸送サービス、カーシェア、衣服のシェアなども、それらを利用している人ほど移住希望者が多い。

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 シェアハウス、民泊に住む人は他者とフランクにコミュニケーションできる、あるいはそのコミュニケーション自体を楽しもうとする人が多いので、見知らぬ移住先でもうまくやっていける自信があるのだろう。

 また東京圏で移住希望の女性は、旅行好きであり、体験したい旅行内容についても「自然にふれること」「土地の文化を感じること」「名所・旧跡・遺跡を訪れるなどの観光」などが多く、自然・文化・歴史に関心が高いことがわかる。

 自然志向については、現在の生活で「無農薬・有機農産物や食品添加物を含まない自然食品を利用する」とか「天然素材のオーガニック化粧品、自然派化粧品を利用する」といった傾向が強い。

 また彼女たちは地方の良さを活かした暮らしに関心が高い。「自然や地球環境を大事にしたい」「自然が豊かな場所に住む」「地域固有の自然や文化の保全が不十分」であることを重要な問題、あるいは早急に解決すべき問題と考えている人が多いのである。

 このように、東京圏から来る可能性のある移住希望者はシェアリングやエコロジーに関心が高い。それぞれの地方固有の町の歴史・文化・街並みの活かし方にも関心がある。地方に移住したら、仕事をしながら、シェアリングやエコロジーに関わる活動やまちづくりができるということが、大きなインセンティブになりそうである。

 他方、地方ではあいかわらず東京をまねた都市再開発も盛んであり、駅前に高層ビルを建てれば若者が戻ってくると勘違いしているような政策がとられることも少なくない。

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