――下ネタを芸でやっていくのは難しい時代ですか。
あやまん YouTubeでチャンネルを持っているんですが、そこでホットパンツを穿いてライブ配信したら、強制的に止められたこともあります。テレビ局の場合、規制の線引きは、明らかな放送禁止用語以外は上層部の判断と、あとは世間の「空気感」だそうです。
――炎上しそうな表現は極力、排除していく動きなんですね。
あやまん さじ加減は本当に曖昧ではあるんですが、年々、厳しくなっていることはたしかですね。
「安全日ふんどし」の出番も減らしている
――社会の変化で、あやまんJAPANのネタにも変化があったのでしょうか。
あやまん 「安全日」と書いてあるふんどしを披露するネタがあるんですが、それは曲中、急にものすごく神妙な面持ちで「すごく大切なお知らせがあります。私、実は本日……」と焦らした後、「安全日なんです~!」と言ってふんどしを出すものなんですね。
昔はなんとなくやっていましたが、今みなさんにお伝えしたいのは、安全日なんてない、ということです。
――性の正しい知識もちゃんと盛り込んでいこうと。
あやまん メンバーとも「これはやめない?」みたいなことはよく相談しています。
YouTubeでこのネタをする時にも「安全日はありません」と注釈を入れるようにしたり、ふんどしも「安全日」以外に「大吉」とか違うバージョンを用意して、場の空気感や要望に応じて変えるようにしてますね。
――あと、あやまん監督の過去のインタビューなどを読むと、「最近はセックスしてるの?」といったセクハラ質問を頻繁にされていると感じました。
あやまん 「ヤリマン」とか言ってる子は乱暴に扱ってもいい、みたいに思っている方はいるかもしれませんね。
あやまんJAPANはマネージャーもいないので、会場に行くときは女性3人だけです。そこでお酒を飲んだ方を相手にするので、酔ったお客さんがステージに上って来てしまったり、モッシュじゃないですけど、裸体のおじさんが飛んできたこともあります。
あとは記念写真を撮ることを「ハ○撮り」と呼んでいるんですが、オラついた方に思いっきり腰持たれたりすることも。その場では「もう~、ちょっと激しいんだからぁ」「欲求不満~」と返して逃げるようにしています。