「ぽいぽいぽいぽぽいぽいぽぴー」での大ブレイクから10年。あやまんJAPAN唯一のオリジナルメンバーであるリーダー、あやまん監督の「ミーハー心」から始まったというグループは、一体どのようにして生まれたのか。
100人の女子を束ね、六本木でその名を轟かし、名だたる有名人を虜にした華麗なる「戦歴」を聞いた(前中後編の中編/前編から読む)。
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――2010年のデビューから10年が経ちました。あやまん監督以外のオリジナルメンバーは、かなり早い段階で脱退されていたんですね。
あやまん監督(以降、あやまん) デビューから3年目には仕事がなくなってきていました。そのタイミングで重要メンバーのファンタジスタさくらだが結婚・出産で辞めてしまい、5年目にはルーキタエも脱退。オリジナルメンバーは私だけになりました。
――ファンタジスタさくらださんが抜けた直後、現在のレギュラーメンバーであるサムギョプサル和田さん、たまたまこさんが加入。それまで所属していた事務所を辞めて「あやまんJAPAN株式会社」を設立されたそうですね。
あやまん デビューしてからは芸能事務所に所属していたんですが、「もっとこういう仕事があったらいいのに」とか「なんでこういう仕事ができないの?」とズレが生じていったんですね。
でも、よくよく考えてみると、あやまんJAPANはそもそも事務所が作ったものではなく、自分たちが楽しいから、自発的に勝手にやっていたことなんですよね。そういった意味でも、原点回帰して、また最初の頃のように全部自分たちの手でやろうと、事務所を辞めて2014年に会社を作ったんです。
「盛り上がってるぅ~?」軽快な下ネタに感銘を受けた
――原点回帰した結果が、今のスタイルだったんですね。趣味からスタートしたのがあやまんJAPANということですが、誕生のきっかけは?
あやまん 私は群馬出身なんですけど、最初は「華やかな世界が見てみたい」「有名人に会いたい」という、ただの田舎娘のミーハー心でした。
でも自分は美人でもないしスタイルがいいわけでもないから、都会のきらびやかな飲み会に参加しても全然結果が残せなかったんです。
――飲み会における「結果」とは?
あやまん たとえば連絡先を聞かれたりその場を盛り上げたりとか、相手に「この子にもう一度会いたい」と思わせるような印象を残せるかどうか、でしょうか。当時の私は飲み会にいてもいなくても本当にどっちでもいい、というか、どうでもいい存在でしたね。
そんな時によく飲み会に誘ってくれるお姉さんがいまして、その方はめちゃくちゃ男性から人気があったんです。飛び切り美人とかそういうタイプではなかったので「なんでだろう?」と観察してみたら、トークが抜群に面白い。
男の子の股間にちょっと触れて「盛り上がってるぅ~?」みたいな、軽快に下ネタを挟み込むスタイルがウケていました。そんな彼女の背中を見て、徐々に私も下ネタトークを習得していったんです。