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「安全日なんてない、と今は言いたい」デビューから10年、下ネタで一世を風靡したあやまん監督(42)の“後悔”

あやまんJAPANインタビュー #1

2021/10/30
note

――「下ネタを芸にする女性=セクハラしていい女性」じゃないですよね。

あやまん セクハラ問題は尽きませんが、昔から「攻撃が最大の防御」だと思っています。夜な夜な飲み会をしていた時も、下心をもって飲み会にやってきた男性たちに「ぽいぽい」などの全力パフォーマンスをお見舞いすると、みんな面白いように戦意喪失していくんです。

 なのであやまんJAPANという仕事で言えば、一生懸命パフォーマンスすることがセクハラ防止にもつながるということもあり、全力でやらせてもらっています。

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公の場で下ネタを言うことに「罪悪感」がある

――あやまん監督は下ネタをたくさん言いますが、プライベートでの経験を語ったりするような、自分の切り売りはしませんね。あくまで「ビジネス下ネタ」を徹底されています。

あやまん 秘密主義なんですよ(笑)。それと本当に勝手な話ですが、パフォーマンスとしては下ネタを言ってるんですけど、私個人としては、公の場で下ネタを言うことに嫌悪感や罪悪感を持っているんだと思います。

 本来エッチなことは秘め事であって、決して人前で口にするものではない、というのが昭和54年生まれの私の基本的な思考なんですよね。ただ子どもの頃からエロには興味津々で、河川敷に落ちているエロ本、『トゥナイト』『ギルガメッシュナイト』といったものにただならぬ魅力を感じながらも、「これはきっと子どもが見てはいけないものだ」という意識もあって。

 

――下ネタを芸にしていることにも罪悪感がある?

あやまん 少なくとも、「下ネタ言って何が悪いの?」というスタンスではないですね。本来は人前で言うことではないという認識があるものですから、結婚式や高級ホテルといった上品な空間では特に、「こんな場所でおま〇こって叫んでごめんなさい」と思いながらやってます。

「やる気まんまんのヤリマン」とか「男の誘いを断れない優しい天使」とか言いながら、心のなかでは「ヤリマンにはならないほうがいいよ」と思ってます(笑)。