文春オンライン

「高い=肌にいい」ワケじゃない? 化粧水を買うときに注目すべき“3つのポイント”《成分表示の読み方》

2021/11/12
note

 いままで1000点以上のコスメを成分解析し、心からオススメできるプチプラコスメとその見抜き方を掲載した初の著書、『美肌コスメは一瞬で見抜ける!』(KADOKAWA)の著者、化粧品子と申します。

 ドラッグストアに勤務しながら、ブログやSNSで化粧品の成分の働きや期待できる効果などを発信しています。

「高い化粧品=肌にいい」ではない

 私が美容オタクになったのは20代。当時は化粧品は高ければ高いほどいいと思い込み、300万円以上コスメにつぎこんでいました。しかし、なぜか肌状態は悪化しどんどん乾燥肌に。

ADVERTISEMENT

 そんなとき、ドラッグストアに転職し、先輩にクレンジングの選び方を教わりました。乾燥しやすい成分が入っていないクレンジングに替えただけで、みるみるうちに乾燥肌が改善していったのです。

 それがきっかけとなり、成分の勉強を開始。CILA 化粧品成分上級スペシャリストの資格を取得すると同時に医薬品の登録販売者の資格も取得しました。

 成分の勉強をしてわかったのは、「高い化粧品=肌にいいというわけではない」ということです。

©iStock.com

 ドラッグストアにあるプチプラコスメの中にも、いい成分が入ったものはたくさんあります。

 ただ、パッケージの裏に長~く書かれた成分をすべて暗記するのは難しいですし、ドラッグストアの棚にずらっと陳列されているものの中から自分の肌に合うものを見つけるのも大変です。

 でも、難しく考える必要はありません。たとえば、化粧水を選ぶなら「これだけは外せない!」というポイントだけ押さえておけばいいのです。

注目すべきポイントは3つ

 これから本格的になる乾燥の季節に備えて、私が実際にドラッグストアでコスパのよい化粧水を見抜くときに見ているポイントをお教えします。

 基本的に見るべきポイントは2つで、第一次審査、第二次審査としています。

 一次審査は、「これだったらまず買わないな」と思うほど大切な部分。一次審査をクリアしたものだけ、二次審査のポイントを見るようにしています。