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《京王線刺傷》ジョーカースーツの男が狂った“恋人との破局”と“盗撮事件”「仕事や友人関係がうまくいかず死にたかった」

《京王線刺傷》ジョーカースーツの男が狂った“恋人との破局”と“盗撮事件”「仕事や友人関係がうまくいかず死にたかった」

genre : ニュース, 社会

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 服部容疑者の過去を紐解く前に、まずは事件までの足取りを追っていこう。

 捜査関係者によると、「服部容疑者は今回の犯行を6月頃に計画したと供述している」という。

「仕事や友人関係がうまくいかず死にたかった」

「同時期にそれまで住んでいた福岡を離れて、神戸・名古屋などを点々として約1ヶ月前に上京したとみられている。事件決行を10月31日のハロウィンの夜に定めたのは『電車に人がたくさんいる』と考えたからのようだ。『自分では死ねないから、大量殺人を犯して死刑になるために事件を起こした』『仕事で失敗して友人関係もうまくいかず死にたかった』とも話している。取り調べに対しては素直に応じている」

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 約5カ月に渡って計画された犯行。31日当日は午後5時ごろに、宿泊していたホテルから、最寄り駅の京王八王子駅で京王線に乗り渋谷へ向かっている。

「渋谷ではハロウィンの様子を見ていたようです。その後に渋谷駅で再び電車に乗り、明大前駅で乗り換えて、調布駅に行きました。そして『人が多い』上り電車に再び乗り換えて、今回の犯行に及んだとみられています」(社会部記者)

©文藝春秋

 世間を震撼させた事件を起こした服部容疑者のルーツは福岡市にある。地元の中学、高校を卒業後、職を点々としていたようだ。服部容疑者が高校を卒業してしばらくした後に働いていたマンガ喫茶の元同僚が文春オンラインの取材に応じた。

高校時代の服部容疑者

元同僚「ジョーカー姿の写真で、ああ服部だな」

 元同僚は「出回っているジョーカー姿の写真を見ましたが、ああ服部だな、とすぐにわかりました」と当時を振り返った。

「福岡市天神のマンガ喫茶で一緒に働いている時期がありました。服部は大学には行っていなかったと思います。1年ぐらいは働いていましたかね。一緒に働いていたのは4年以上前のことですが、勤務態度はとにかく真面目で良かったですよ」

 かといって堅物すぎるわけではなく、同僚らとプライベートな話題で盛り上がることもあったようだ。