文春オンライン
《京王線刺傷》ジョーカースーツの男が狂った“恋人との破局”と“盗撮事件”「仕事や友人関係がうまくいかず死にたかった」

《京王線刺傷》ジョーカースーツの男が狂った“恋人との破局”と“盗撮事件”「仕事や友人関係がうまくいかず死にたかった」

genre : ニュース, 社会

「地味であまり自分からは喋らない感じだけど、プライベートな話も、振れば普通に笑って答えていて、悪い印象はなかったです。店長からも、スタッフの中で一番ぐらい気に入られていました。漫画『ワンピース』が好きなようで、LINEのアイコンもワンピースのキャラが多かったですね」

高校時代の服部容疑者

 当時は見た目も黒髪で真面目だったようだ。この時点ではジョーカー姿とは似つかず、好印象だったという。しかし、そんな服部容疑者に異変が起きる。

「当時、彼には仲のいい彼女がいました。どちらも目立たない、地味なカップルという感じでしたが、彼女のことがすごく好きだった。硬派ぶっていたのか、グラビアや女優には興味がない、という感じでしたね。でもある時その彼女と別れてしまったんです。それからはちょっと変というか、元気がない、病んでいるような様子で、別の同僚も心配していました」

ADVERTISEMENT

 そして、恋人と別れた後に服部容疑者はある事件を起こす。

当時の恋人と写真を撮っていた服部容疑者

恋人との破局後に起こした「盗撮事件」

「マンガ喫茶に来たお客さんを盗撮したらしいんです。それがバレて、警察にも連れていかれました。おそらく示談になったはずですが、お店はクビになりました。それまでの印象は良かったのですが、仕事の終わり方が良くなかった」

 京王線での犯行動機について、服部容疑者は「仕事や友人関係がうまく行かなかったから」と供述している。4年前の盗撮事件でも、同じように悩むことがあったのだろうか。

 しかし悩みがあったとして、無辜の乗客に刃物を向けた犯行は常軌を逸している。

乗客が逃げ惑う車内 提供:木村俊介さん(@siz33)

「計画通りに殺せずに悔しい」

 捜査関係者によると、服部容疑者は被害者への謝罪や事件への反省は見せず、こうした後悔を口にしているという。刃渡り約30センチの刃物で右胸を突き刺した70代の男性は、命に別条はないものの、いまだ意識は戻っていない。電車内での突然の凶行で、心に深刻な傷を負った人も多いだろう。

 服部容疑者は今後何を語るのか。その供述に注目が集まっている。

その他の写真はこちらよりぜひご覧ください。

《京王線刺傷》ジョーカースーツの男が狂った“恋人との破局”と“盗撮事件”「仕事や友人関係がうまくいかず死にたかった」

X(旧Twitter)をフォローして最新記事をいち早く読もう

文春オンラインをフォロー