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禁忌と殺人 なぜ人は「俗」を求めるのか?

「週刊文春」11月23日号 最新レビュー

2017/11/18

思い出す、トヨマユの「ハゲーーーーーっ!」

豊田真由子氏 ©志水隆/文藝春秋

 秘書に対する暴行や「この、ハゲーーーーーっ!」などの暴言により、逆風の選挙戦となった豊田真由子は、自業自得だけれども、それこそ“むき出しの好奇心”と向き合った。。きっかけをつくった週刊新潮の、公示前からの記事で振り返ると……。

《子どもから「ハゲの人だ」と指差され、老人に「嘘つき女め!」と毒づかれる。ご婦人グループは「あれ、あの女よ」と大騒ぎ。誰も彼もがスマホを向け、みな、撮れた動画や写真を見てニヤニヤする》(10月5日号)

《子どもたちの「このハゲ」コールに包まれながら有権者と神輿を担いでいた豊田氏》(10月12日号)

 地獄絵図である。その一方で《労うように肩をポンと叩いてくれる人》も現れる。

 そして投票日前日、「行き交う人々と握手するのに必死になるあまり、思わず『週刊新潮』の記者の手も握ってしま」う。その記者に「政治家人生に悔いはないですか?」と嫌味まじりに質問されても「まだ終わっていない」と切り返す。(11月2日号)

 不格好をさらけだし、それを恐れない。かつてテレビCMでばんばん流れた亀井静香の調子はずれの歌もそれだ。そんな様に対するむき出しの好奇心、これと向き合う胆力も日本の政治風土にあっては政治家の魅力のうちではないか。トヨマユ先生は最下位で落選したけども。