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温かい状態のときに動かすと、元に戻ったり余計なシワができたりするので、そのまま粗熱が取れるまでキープします。また、表面の凹凸やシワ、毛羽立ちを抑えると、見た目や着心地も良くなり、毛玉もできにくくなります。
「洗濯機を回す」だけが洗濯ではない
洗濯についてアドバイスをしていると、洗濯機を回すという行為はしていても、実はきちんと洗えていない人が多いことが気になります。
「洗えていない」というのは、
・汚れがきちんと落ちていない
・元の形を崩している
(ウールのセーターであればフェルト化して縮みや風合いの変化を起こしている状態)
この2点のいずれかでも起こしていれば、きちんと洗えているとは言えません。
とても悲しいのが、それが「気にならない」状態に多くの人がなっていること。それでは服の本来の質感や機能、デザインを壊してしまっています。なにより衣類がすぐにダメになり、長く着続けることができません。現状の服の作り方、買い方、洗い方は本質的に「持続可能」とは言えないと感じています。
環境問題やサスティナビリティーが議論される今こそ、何も考えずにただ洗濯機を回すだけではなく、元々の形をできる限り崩さずにキチンと汚れを落とし、長く着続ける。このことを考える必要があるのではないでしょうか。
長く着続けるためには、洗い方だけでなく、素材の特性を知ることも大切です。素材の特性を知り、素材にあった洗濯方法で服を長く大切に着る。ニットの着用と洗濯から、変えていきませんか?