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「空き巣、強盗、薬物のプッシャーを…」モルモン教徒の被害者が“札付きグループ”にいたワケ《川口市“遺体なき殺人事件”》

genre : ニュース, 社会

 2021年11月4日、島田一治被告(54)が飲食店従業員だった伊藤竜成さん(当時24)への殺人罪で起訴された。事件が起きたのは2016年3月18日未明、川口市西川口のハワイアンバー「X」でのこと。島田被告を含め男女7人で伊藤さんに殴る蹴るなどの暴行を加え、首を絞めて殺害しようとしたという。

殺害された伊藤さん

「犯人グループの供述によると、その後に動かなくなった伊藤さんを運び出し、埼玉県内の市場の巨大な冷凍庫で4~5日冷凍し、『自動バンドソー』と呼ばれる機械で遺体を6~8つにバラバラにしたようです。犯人グループのうち1人は『最後に魚をミンチにする機械にかけ、遺体は残材置き場にばら撒いた』とも語っています。

 市場にある自動バンドソーから伊藤さんのDNAが検出されたので、遺棄に使用されたのは間違いない。ただ遺体はいまだ見つかっておらず、警察は捜査を続けています」(警察関係者)

 この「遺体なき殺人事件」では、被疑者A(50代男)も殺人の罪で起訴される予定だったが、10月28日に川口署の留置場で首を吊って自殺したため不起訴となった。

「X」のあったビルに纏わる“良からぬ噂”

 取材班は事件現場となったハワイアンバー「X」の周辺を取材したが、不思議なほど近隣店舗の従業員らからは「X」のことは知られていなかった。それには“ある事情”があったようだ。

殺害現場のビル ©文藝春秋

「『X』が入っていたビルはヤクザ者が出入りしていると有名なんです。このあたりのヤクザというと住吉会でしたが、ここ10年くらいで西のヤクザも徐々に入ってきた。『X』が入っているビルにあるサウナは刺青の入ったヤクザだらけだし、中国人女性による“ヌキ”ありの違法マッサージ店もある。地下にあったハプニングバーが摘発されたこともありました。

『X』はハワイアンバーということですけど本当はどうだったのか……。飲食店名義だっただけで裏カジノとか風俗とかそういう店だったんじゃないかという噂も聞きます。それくらい誰も知らないし、ちょっと怖いイメージがあるんですよ」(近隣店舗の関係者)