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2021/11/21

genre : ニュース, 社会

闇カジノに欠かせない“重要なプレイヤー”

 闇カジノを経営していく上で、重要なプレイヤーとなっているのが“ジャンケット”と呼ばれる存在だ。路上に立つ客引きとの違いは、ジャンケットは自らの人脈から客を店に連れてくることにある。Xの店長・神崎の裏の顔も、ジャンケットなのだ。ジャンケットが客を闇カジノに誘い込む事例の一つが上記のように酒席での勧誘である。

 闇カジノの舞台となっているのは雑居ビルのテナントや、マンションの一室などである。店には2つの種類がある。常に営業を行っている業界用語で「常盆」と言われる店、特定の客が来店するときにだけ開店する「特盆」と呼ばれる店である。

 元闇カジノ店のオーナーで業界に精通している漆原康之氏が解説する。

「常盆の場合は、お客さんを呼ぶかたちとしては、オーナー関連の知り合い、そしてジャンケットと言われる客引きによって集客します。

 客層は半グレとか、芸能人とか有名人、会社社長などの金持ちですね。特に最近は仮想通貨関連の人間をカモにしようと闇カジノ側は血眼になってます(笑)。新しい客を探すときに重要になってくるのは、何者でいくら持っているのか、という客の個人情報です。

 闇カジノは人脈や、夜の街、他の賭場などで新規客をつかまえることが多い。なかでもキャバクラなどの飲み屋から客を引くことが、いちばんリスクが低いところがある。キャバクラで散財する客は半グレか、もの凄いお金を持っている表の人間の2種類。キャバ嬢は色恋営業なども含めて、客の情報を相当引き出しているので有効なのです。闇カジノ側としては田島氏のような身元がしっかりして金を持っている“表の人間”というのは恰好の的となります」

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