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著名人との「親密ぶり」をアピール
成功者としての自身をアピールすることで、セミナーへ誘導するというのはマルチ商法の常套手法だが、玉井容疑者の話法でひときわ目を引くのが著名人との親密さのアピールだ。玉井と長年のビジネスパートナーだったというA氏が明かす。
「玉井は今から約12年前に、日本市場の上位会員としてモナヴィーに参加すると、数年で日本市場で数千人の会員を傘下に獲得した。年収5億~6億円は集めていたはずです。セミナーでは、『優木まおみや吉川ひなのと食事したことがある』とか、『前田敦子から昨日電話があった』などとと吹聴していましたね。
実際、彼女たちは当時ブログや雑誌の取材に対し、モナヴィーを愛用してることを公言していました。玉井が会員を獲得するうえでかなり効果があったのでは。前田に関しては母親がモナヴィーのディストリビューターだったこともあったようです」
玉井と実際に交流があった著名人もいたようだ。
「当時人気だった芸人のミラクルひかるや楽しんご、財界人でも『いきなり! ステーキ』の一瀬邦夫社長などが、実際に彼が主催する集まりに来ていました。彼らとは脱税事件の後、玉井がモナヴィーを去ってからも続いていたようです」(玉井が名前を挙げた著名人に事実関係の確認を求めたが、期日までに回答はなかった)
そんな玉井だったが、世界がコロナ禍に入ったころから自身の暮らしぶりについて寡黙になっていたようだ。
「昨年夏くらいに、私を含め親しかった人間には『ドバイに移住する』と言い残し、それ以来連絡が取れなくなっていた。だから彼が逮捕されたと聞いて、『日本にいたのか』という感じだった」(前出・A氏)