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今年の春ごろ自宅に警視庁のガサが入り、5億円近く押収されるも…
玉井のフェイスブックの投稿も昨年9月を最後に途絶えている。警察の捜査の手が自らに及んでいることを警戒し、鳴りを潜めていたということなのだろうか。
「いや、警察につかまるなんて、玉井はまったく思っていなかったと思います。ここ数年関わっている案件については、『仮想通貨で出資させているので(無許可でのマルチ商法の販売・勧誘を禁じる)金融商品取引法に引っかからない』が口癖でした。事後に、彼の側近のひとりに聞いた話では、今年の春ごろ自宅に警視庁のガサが入り、5億円近く押収されたそうなのですが、その時も余裕の表情だったとか」(前出・A氏)
多くの被害者の中には、いわゆるヤクザ者も…
しかしその金融商品取引法は昨年5月に法改正され、仮想通貨による出資も現金同様に取締りの対象となっていた。
では、玉井は何から身を隠していたのだろうか? A氏が明かす。
「玉井はジュビリーエース以前にビットクラブというやはり仮想通貨関連のマルチ商法をやっており、玉井自身は『10億近く儲けた』と言っていました。ただ、2019年末までに出金停止になり破綻し、多くの被害者を出した。そしてその中には、いわゆるヤクザ者もいた。そのことで玉井は裏社会に追い込みをかけられていて、それを気にしていました。今年に入ってから私のところにも“その筋”の複数の人間から、玉井の所在について問い合わせがありました」
前出の警察担当記者によると「警察は今後の捜査で金融商品取引法違反より刑罰が重い詐欺罪での立件を目指しているとみられる」とのことだが、今後もさらなる厳しい追及を受けることになりそうだ。