局側からすれば安住アナは独立されれば痛い存在
今回の早朝枠への起用も、社長と直接話し合いを重ね、そのどちらも辞めないことと『ぴったんこ・カンカン』を改編期だけのSP版を作ることを“条件”にしたんです」(同前)
局側からすれば、独立されれば痛い存在なのは間違いない。局の顔がいなくなり、フリーで番組起用しようとすれば「ギャラ」が発生するようになるからだ。
「局アナは顔が売れてくれば退社してフリーになったほうが何倍も儲かります。特に安住アナほどの存在だったら“十数倍”も収入アップできるでしょう。30代の頃からフリーへの誘いはたくさんあったはずなんですが、どこの事務所もきっぱり断られ続けたそうで、『あの人はムリ』というのが暗黙の了解になっていた。ある独立した“先輩アナ”は、『安住にいまの収入訊かれたからようやく独立に本気なのかと思って答えたら、単に情報を吸い取られただけだった』とボヤいていた(笑)」(同前)
そんな安住が、番組内で見せた米倉事務所所属へのまんざらでもない顔が業界内では意外にとられたのだ。
安住がもしも「退社独立」したら…
「あの番組内での安住さんの米倉さんへのトークは、彼一流のリップサービスだと思っていました」
そう話すのは、とある芸能事務所関係者。
「ところが、思うように伸びを見せない視聴率と固まらない番組体制に、『これはさすがに失敗したら会社やめたほうがいいんじゃないか』、と漏らしたそうなんです。彼はもともと居心地の良さなんて会社にあまり求めていないタイプで、仕事上の結果を出すことを大事にしている。華々しく多額の製作費をかけてスタートした番組への責任感を感じつつあるのでは。
局に関係なく、帯の情報番組は短期間で結果が出るものではないのですぐにどうこうというのはないでしょうけれど、もしも退社独立となった場合には米倉さんの事務所というのは充分考えられますよ。なにせ気が合ってる(笑)」
これまでアナウンサーの独立後の進路としては、女子アナが多く所属する「セントフォース」や大手の老舗事務所やその系列だった。そうした力の強い事務所に所属すれば仕事も得やすいだろうが、 “しがらみ”が生まれる面もある。それを考えると、人気と実力を兼ね備えた安住が米倉の個人事務所に所属するというのも「アリ」だ。実際、元NHKアナの有働由美子が独立した際に選んだのは、マツコ・デラックスやくりぃむしちゅーが所属する比較的小規模な事務所「ナチュラルエイト」だった。
安住が長年「尊敬するアナウンサー」として名前を挙げている、久米宏と古舘伊知郎もフリー転身組。さて、『THE TIME,』と「会社員・安住紳一郎」の今後の展開やいかに。