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――体だけの関係だった3ヶ月の間に“人生の岐路”があったとのことですが、それがカップルになるきっかけにもなったわけですか。

あゆみ 私にとって、決定的な出来事がありまして。彼と出会った後もパパ活は続けていて、ある晩に六本木のタワーマンションに呼ばれたんですよ。そこで男性と一対一で会うはずだったのに、男性が5人くらい、女の子も数人いて「あれっ、なんか話が違うぞ」と。警戒はしたものの、そこでも好奇心が勝ってしまって、その場に飛び込んでしまったんです。

 

 それでお酒を飲むゲームとかが始まって、メチャクチャ飲まされて。知らない男の人に「持って帰ってもいい?」みたいに迫られて。嫌だなと思って逃げ出したのはいいけれど、深夜4時くらいで電車なんかないし、どうしようって。誰に助けを求めればいいかわからなくなって、彼に連絡したらタクシーで駆けつけてくれたんですよ。

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りょーちん ちょうど僕も仕事面で人生が大きく変わるタイミングの渦中にいたんですよ。僕がコンサルを始めたのって、ある実業家の方に「お前は伸びるから」と言われて引き抜かれたのがきっかけなんです。でも、その方って人を雑に扱うタイプで、最終的には僕もコマ扱いされて全財産を取られて捨てられてしまった時でした。

ふたりに訪れた“人生の岐路”

――たしかに、どちらも結構な修羅場といいますか。

りょーちん 仕事もお客さんも取られて、仲間との間も裂かれて、さらにお金も奪われて。すべてを失った状況で放心状態だったんですけど、彼女だけは僕の話をずっと聞いてくれて。彼女もパパ活や進路の悩みでボロボロになっている状態だったし、どうにか一緒に沼を抜け出して幸せな道を選びたいと思っていました。

 

 あゆみがパパ活で六本木のタワマンに行くことも聞いていたので、「行かないで」と止めてはいたんです。「ちゃんと2人で付き合って、一緒に進んで行こう」みたいな話もして。

あゆみ 私は人間不信が結構ひどくて。パパ活を通してよろしくない男性といっぱい会っていたので、いまさらまともに付き合うなんて無理だという考えだったんです。だから、りょーちんに「きちんと付き合おう」と言われて嬉しかったのに、「ごめん、約束してるし」とパパ活を優先してしまって。結局、行って後悔したんですけどね。