文春オンライン

連載文春図書館 ベストセラー解剖

就活、スピーチ、子供との会話…真面目な人ほど悩みがちな「話し方」 世界水準を知るコーチが教える“50のルール”

『世界最高の話し方』(岡本純子 著)――ベストセラー解剖

2021/12/01
note
『世界最高の話し方 1000人以上の社長・企業幹部の話し方を変えた! 「伝説の家庭教師」が教える門外不出の50のルール』(岡本純子 著)東洋経済新報社

 コミュニケーションのコーチとして、これまで1000人以上のエグゼクティブを指導してきた著者。その指導内容を具体的かつ実践的な50のルールとしてまとめた本が売れている。

「話し方をテーマにした本は数多く出版されていますが、日本人の事例を基に書いたものが多いんです。それに対して著者は、海外経験が豊富で“世界水準の話し方”を知っている。だからタイトルにも『世界最高の』と入れました。本書でも、スティーブ・ジョブズやドナルド・トランプなど、グローバルに知名度の高い企業家や政治家の例を数多く取り上げています。そうした世界の事例から、日本人に使えるノウハウをエッセンス化した点が、本書の新しさだと思います」(担当編集者の中里有吾さん)

 リモート会議でのコミュニケーション方法に言及している点も、コロナ禍において刊行された本ならではの現代的な特色だ。また、活用できる局面は、ビジネスシーンにとどまらない。

ADVERTISEMENT

「ほめ方や叱り方は家庭で子供と向き合うときにも活かせるものですし、声やしぐさは就活での印象にも関係します。また、退職後も何かと軽いスピーチの機会はあるもので、それをきっかけに本書を手に取った方の感想も見かけました。真面目な人ほど話し方には悩みがちで、そうした方々に着実に届き続けている印象です」(中里さん)

2020年11月発売。初版7000部。現在10刷15万部(電子含む)

就活、スピーチ、子供との会話…真面目な人ほど悩みがちな「話し方」 世界水準を知るコーチが教える“50のルール”

X(旧Twitter)をフォローして最新記事をいち早く読もう

週刊文春をフォロー