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駅から10分ほど歩くと広がる「紅葉の風景」
肝心の養老渓谷の紅葉の見どころは、駅から10分ちょっと。最大の見どころの粟又の滝はバスに乗り継ぐくらいなのでだいぶ遠いが、駅にほど近い渓谷ならば歩いていける。川縁まで降りることができて、見上げるように渓谷の圧倒的な地層と紅葉を楽しめるという按配だ。
家族連れからデートとおぼしき若いカップル、年配のグループまで文字通り老若男女観光客で溢れていた。まあ、このあたりのくわしいところはガイドブックでも見ていただくのがよかろう。養老渓谷駅には何がある? の疑問の答えはもうとっくに出てしまっているのだ。
そんなこんなで、養老渓谷までクルマで来ていた編集K氏と合流して、帰りはクルマでアクアラインを通った。大阪よりも遠いんじゃないかとすら思った鉄道の旅と比べて、確かにアクアライン経由は早くて快適である。
鉄道の存在感は都市と地方を分けるひとつの目安だと思っている。その点でいうならば、千葉県は千葉市内あたりが都市部の境ということか。養老渓谷をはじめとする房総半島は、まさしくザ・ローカル。でも、小湊鐵道というローカル線の旅も悪くない。クルマで房総半島にやってきた人も、せめてひと駅区間であっても小湊鐵道に揺られてみて、その魅力を感じてみてはどうでしょう。
写真/鼠入 昌史
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