文春オンライン

副反応は重い? 引っ越したらどうなる?  ワクチンの“追加接種”で知っておきたい疑問点をQ&Aで確認

source : 提携メディア

genre : ライフ, 医療

note
医療従事者などには特に追加接種を勧めている(画像はイメージ)

追加接種は2回目完了から原則8ヶ月以上後

ーー追加接種は、2回目の接種からどのくらい間隔をあけたら接種できますか。

予防接種法に基づく追加接種の間隔は、諸外国での状況や、ワクチンの効果の持続期間の知見を踏まえ、2回目の接種完了から原則8ヶ月以上後とされています。


ーー追加接種では、どのワクチンが使用されますか。初回(1回目・2回目)接種とは異なるワクチンを使用(交互接種)しても大丈夫でしょうか。

追加接種に使用するワクチンは、初回接種に用いたワクチンの種類に関わらず、mRNAワクチン(ファイザー社のワクチンまたは武田/モデルナ社のワクチン)を用いることが適当であるとされています。

日本では現在、ファイザー社のワクチンのみが、追加接種に係る薬事承認がなされていることを踏まえ、当面の間は、ファイザー社のワクチンを追加接種で使用することとされました。一方、武田/モデルナ社のワクチンの追加接種については、現在、薬事承認審査中です。

モデルナはワクチンの3回目接種に向け承認申請している

ADVERTISEMENT

ーー追加接種ではどのような副反応がありますか。2回目より重いのでしょうか。

ファイザー社のワクチンの場合、2回目の接種後と比較して有害事象の発現傾向は概ね同様であると確認されています。リンパ節の腫れについては、初回(1回目・2回目)接種時と比較して、発現割合が高い傾向にありますが、ほとんどの場合が軽度であり、発現後短期間で治まっています。


ーー海外ではどのくらい追加接種が行われているのでしょうか。

海外では、2021年7月にイスラエルで追加接種が開始されているほか、同年8月以降には、米国や英国等、複数の国で追加接種が行われています。

現時点では、追加接種の対象者として、高齢者等の重症化リスクの高い方、重症化リスクの高い方と接触の多い方、ウイルス曝露のリスクが高い方、としている国や機関が多いですが、対象者は継続して拡大しており、今後、さらに範囲が拡大することも予測されています。また、12歳以上全員を対象としている国もあります。