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 ラーメンはこってりした久留米の「大砲ラーメン」、屋台も好きですが一番よく食べるのは「一蘭」でした。久留米の中華うどん「一平」も好きで、細麺に和風のだしが美味しくて、替え玉が止まりません。

 今回はラーメンと魚の話で終わってしまいそうなので、そろそろ相撲に戻りましょう。

照ノ富士は「手が付けられない状態」

 場所前の横綱照ノ富士の様子を少しだけ。膝の状態は落ち着いていてみっちりトレーニングを積み重ねていました。体はパンパンに張り、僧帽筋が盛り上がっていました。番付発表前から幕内宝富士、十両錦富士を相手に稽古を積み重ねていました。

「私が現役ならどう攻略しようか」とみていましたが、攻略の糸口がみつけられません(汗)。まさに「手が付けられない状態」ですね。

 非常に良い状態の横綱を誰が倒すのか、倒すことができるのか。

 期待しながら本場所を迎えました。

 初日、横綱の相手は新小結の霧馬山。両差しを許すも巻き替えて左四つに組み、冷静な取り口で初日白星スタート。それ以降は、ヒヤッとしたのは大栄翔戦ぐらいで、安定した取り口で終盤戦に向かいます。私が危ないと感じた場面でも、ビデオで観ると横綱の表情は変わらず余裕があるようにも見受けられます。

 全勝の単独トップで優勝に突き進みました。

「調子のいい阿炎とやりたい」

 追うのは1敗の大関貴景勝と前頭15枚目の阿炎。

 貴景勝は首の状態も心配なく、よい相撲を取っていました。立ち合いから左足がよく前に出ていて、リズムよく、そして力強く当たって白星を積み重ねていきます。

 豊昇龍戦で右のまわしを取られましたが、動きが止まらずその右手を抱えて小手投げでバランスを崩し、勝利に繋げていきました。以前小手投げが武器になると書いたのを見てくれていたのかな(笑)。

九州場所13日目、貴景勝を攻める阿炎 ©時事通信社

 阿炎は体も大きくなり前への圧力が増しました。立ち合いから前に出るスピードも速く一気に押していきます。終盤に来ても勢いは止まりません。この2人の取り組みは13日目に1敗同士で組まれました。

 立ち合いから激しく攻め込む阿炎。貴景勝が左に動いたところを一気に攻め込み、阿炎の勝ち。勢いは止まらず、さらに大きくなっていきます。この状態になった力士を止めるのは容易ではないです。

 阿炎と照ノ富士の相撲が14日目に組まれました。照ノ富士が勝てば優勝、阿炎が勝てば星が並びます。13日目の朝稽古の会話の中で、「調子のいい阿炎とやりたい」と照ノ富士が言いました。私は驚いて言葉が出ませんでした。勢いに乗った力士はサーフィンでいえば波をとらえた状態。波のトンネルを抜ける「チューブライディング」の中をどんどん加速していきます。その状態の阿炎との対戦は危険を伴うと感じていたのですが、まさかの「やりたい!」。

 もう一度言います、本当に驚きしかない……。