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 ウィンタースポーツで忘れてはならないのが、4歳の時に始められたアイススケートです。愛子さまを指導したのは、陛下が11歳の時からスケートを教えていたオリンピアンの長久保初枝さん。4歳の頃は愛子さまを膝に抱っこして氷の上を滑ると怖がっていたそうですが、練習のたびに腕前を上げ、その後も楽しそうにスケートの練習を続けられました。

 アイスリンクで長久保さんは、愛子さまと雅子さまの忘れられない光景を目撃していました。

「雅子さまが体調を崩されていた時、スケート場には来られたのですが、少し滑るとお疲れになってしまったのかリンクサイドに出て休まれていました。そのご様子を見て、まだ5歳くらいだった愛子さまが気遣って駆け寄り、ずっと寄り添っていらっしゃったのです。親子の深い愛情を感じて、胸が熱くなりましたね」

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昨年のお誕生日で公開された愛犬の由莉と一緒のお写真 宮内庁提供

 また中学生になってからは、たくさんの友達と一緒にスケートの練習に来られるようになりました。長久保初枝さんの夫で、同じくオリンピアンの文雄さんが今もよく覚えている場面があると言います。

リレーの提案に手を叩いて大喜び

 練習の最後に文雄さんが「リレーをやりましょうか?」と提案すると、愛子さまは手を叩いて大喜び。愛子さまを含め、およそ10人のメンバーが2チームに分かれ、それぞれコースの反対側からスタートします。

 追い抜いたり、追い越されたり、差が開いたり縮まったり、カーブでは勢い余って転倒するアクシデントもありました。愛子さまはチームのメンバーに「カーブ小さくねー!」「腕振ってーっ!」「がんばれーっ!」と、熱い声援を送られていたとか。愛子さまの順番が来ると元気いっぱいに滑り出し、チームのために全力を出すのが楽しくてたまらないご様子だったといいます。

更科日記を御覧になる愛子さま 宮内庁提供

 あまりにみんなが盛り上がるので、リレーは練習終わりの恒例になり、複数回行うこともあったとか。控室からは、いつも愛子さまの明るい弾んだ声が聞こえてきたそうです。

 愛子さまが通われている学習院では毎年夏休みに、沼津の遊泳場に宿泊する臨海学校を実施しています。愛子さまも11歳だった初等科6年生の時に、この臨海学校に参加されました。しかし、待っていたのは海でのハードな遠泳です。この遠泳は100年以上続く学習院の伝統行事で、上皇さまや天皇陛下も経験されました。

 幼い頃は水泳が苦手だったという愛子さまは、この遠泳に挑戦した時の思い出を作文にしたためられました。