2年生の終わり頃には、一部の児童から受けた乱暴が原因で愛子さまは通学への不安を感じ、学校を欠席することもありました。週刊誌などでは「不登校」という記事も掲載されました。
それからは毎日のように雅子さまが登校に付き添われていましたが、バスケットボール部に入ってからは、愛子さまは元気に学校に通うようになられました。このことを雅子さまは、お誕生日に際してのご感想でこう綴られています。
「ご心配を頂いたことと思いますが,お陰様で,昨年の終わり頃からは,愛子も親の付き添いなしに元気に通学できるようになりました。5年生になってからは,学校の勉強も随分と大変になってきましたが,愛子が,お友達にも恵まれ,管弦楽部やバスケットボール部といったクラブ活動を含む学校生活や,英語の勉強など様々なことに意欲的に取り組んでいることは大変嬉しく,そのように愛子が成長していく姿を心強く思いながら,母親としてできるだけの手助けをしたいと思って過ごしております」(平成24年、雅子さまお誕生日に際してのご感想)
バスケットボール部に入られた愛子さまは、対外試合で他校を訪れて試合を行うなど、活発さと元気な笑顔を取り戻していきました。
思春期真っ只中の15歳、愛子さまのお誕生日に際して写真が公開されると、国民の間で心配する声があがりました。以前はふっくらとした頬が特徴的でしたが、急激に痩せられて驚くほどほっそりしていたのです。しかしそれもバスケットに熱中するあまりの体型変化で、その後は徐々に健康的なお姿を取り戻しています。
「車いすに乗って体験してみたい」
同時期に、ご家族3人で車いすバスケットの試合を観戦されたこともありました。コートの中を縦横無尽に駆けめぐり、ぶつかり合いが激しい競技です。愛子さまは試合を観戦中、最初のうちは控えめに小さく拍手していましたが、試合終盤に差し掛かると、夢中になって大きく手を叩いていらっしゃったそうです。
試合の後にはご一家と懇談の場が設けられ、愛子さまは陛下の隣で選手一人ひとりに声をかけられました。愛子さまは「車いすに乗って体験してみたい」という話もされました。
愛子さまの20年を振り返ると、常に身近にスポーツがあり、困難に直面した時に勇気を与えてくれるものだったのではないかと感じます。スポーツを通じて培ったチームメイトと助け合う精神や、競い合う中で成長を求めてきた姿勢が、20歳からの愛子さまの心にどんな花を咲かせていくのか楽しみでなりません。
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つげのり子さんが担当されている「皇室の窓スペシャル」(テレビ東京・BSテレ東)もぜひご覧ください。
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