今回は久しぶりに、ボクの専門、教育についてリポートするわね。先日、名古屋の名門東海中学・高校が主催する公開講座「サタデープログラム」でお話ししたの。ボクの講座を担当したのはなんと高一の男の子。出演交渉から当日の司会・進行まで全部生徒たちが、しかも中・高生が連携して仕切ってるというのよ。
ボクが到着するなり出迎えから名刺交換、段取りの説明なんかも先生を尻目にどんどん自分たちでやっちゃう。司会だって、ちゃんとボクの話を受けとめ、コメントしながらきちんとタイムキープしていくという名司会者ぶり。これは主体的に考え、行動する力が身についているからこそなの。
この催しは二〇〇二年に始まって、今年で十五年目。四十九もある講座すべてを中・高生の実行委員会が運営しているの。学校週五日制の導入で休みになった土曜を生徒が主体的に生かすために始めたんですって。年二回の開催で、近所の人や、毎年足を運ぶという人もいて来場者はなんと一年で約一万人! 驚きよね。
今、世界には難題が山積。英国のEU離脱のように明日は何が起こるかわからない。必要なのは自ら道を切り拓き、仲間と共に難題を解決する力。それを養うのが東海中高のような体験型、探究型の学びなの。従来の暗記型の偏差値教育では、もう対応できないんです。
公開講座はとても豊かな学びね。困難を乗り越える力や、失敗から学び生きる力も身につく。百点取るよりも、達成感や自己肯定感が得られます。その証拠に、東海高校の生徒の実に三人に一人が医学部へ進学、実績は九年連続日本一! これに続く学校がもっと増えてほしいわね。
今回の参院選から十八歳でも投票できるようになります。「早すぎる」と心配する大人も。でも、こんな学びを体験した子どもたちなら絶対大丈夫。安心して!