12月に入り、年の瀬も押し寄せる日々のなか、「大掃除をしなければ」という思いに駆られる方は少なくないでしょう。しかし、普段の暮らしでなかなか手をつけられていない箇所の掃除ということもあり、「何から手をつけていいかわからない」と悩むことも多いですよね。
そこで、ここでは清掃会社を設立したカラテカ入江慎也氏の著書『汚部屋がピカピカになると世界が変わる! 業者のマル秘家そうじ』(主婦の友社)の一部を抜粋。レンジフード、冷蔵庫、エアコン、換気扇、ベランダ……。掃除場所別のお手軽掃除術を紹介します。(全2回の2回目/前編を読む)
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レンジフード/ギトギト油も洗剤で溶かしてスッキリ!
■準備するもの
・アルカリ性洗剤(スプレータイプ)
・ツインブラシ
・イリエツイン
・マイクロファイバーのウエス(ぞうきん)2 枚
・厚手のゴム手袋
フィルターのお掃除
(1)フィルターを外し、アルカリ性洗剤を吹きつけて10分ほど置く。酸性の性質を持つ油汚れには、アルカリ性洗剤が効く。時間を置いて洗剤を浸透させよう。
(2)60℃のお湯をかけながら、ブラシ類で汚れをこすり落とす。
熱いお湯を使うのも油落としに有効。給湯器の温度設定を上げれば簡単にお湯をかけられる。
★汚れがひどいなら
おけなどに60℃のお湯をため、酸素系漂白剤を規定量加えてまぜ、フィルターを入れて15分ほど置く。ブラシ類で汚れをこすり落とし、水で洗い流す。
※フッ素加工された製品やホーロー製、アルミ製のものは、アルカリ性の強い洗剤や酸素系漂白剤を使用すると変色などの恐れがあるので弱アルカリ性や中性洗剤が安心。硬いブラシの使用も避ける。
※換気扇の電源を切って行うこと。
レンジフードのお掃除
(1)ぬらしたウエスにアルカリ性洗剤を吹きつけ、レンジフードまわりを拭く。細い溝などはイリエツイン(編集部注:ブラシ部分を半分ほどカットした歯ブラシの柄に軍手の指部分を巻きつけたオリジナル掃除グッズ)を使って汚れを落とす。
(2)ぬらしたウエスで水拭きし、乾いたウエスで水気を取る。レンジフードは一見きれいでも、実は油まみれ。拭き掃除でしっかり油を落として。溝や角を拭く際はイリエツインの軍手側が活躍!
★便利グッズで手間を省いて
掃除が終わったら市販の換気扇カバーを取りつけるのがおすすめ。今後の換気扇掃除がぐんと楽になる。
★さらに極めるなら
換気扇のファンが簡単に取り外せる場合は、掃除にチャレンジ! ファンには羽根が筒状に取りつけられたシロッコファンと扇風機のような形のプロペラファンがあり、どちらもつけ置き洗いがおすすめ。ここではシロッコファンの掃除方法を紹介!
★あると便利!
「汚れ削ぎ取り!親方棒」(允・セサミ)
掃除のプロが設計した、ヘラ状のシロッコファン専用掃除器具。羽根にフィットして汚れをスムーズに落としてくれる。カーボン製なので金属に傷をつけずにすむ。
シロッコファンのお掃除
(1)シロッコファンはねじで固定されている場合はゆるめ、ワンタッチ式の場合はボタンを押して外す。
(2)おけなどに60℃のお湯をため、酸素系漂白剤を規定量加えてまぜ、シロッコファンを入れて15 分ほど置く。
(3)羽根にヘラやイリエツインを沿わせ、付着した油をそぎ落とす。全体をイリエツインでこすり洗いし、水で流す。
(4)乾いたウエスで水気をよく拭き取り、元の位置に戻す。