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「できるだけ長く健康でいてほしいと思っています」

――ちなみに今は、司法書士の資格に向けて勉強していると。

加藤 それふれないようにしてたんですよ(笑)。今、毎日少しずつ勉強はしているんですけど、日々自信を失う……。一応、8年で取れたらいいなと思って、勉強はしているんですけど。地道に頑張っていこうと思っています。

――加藤茶さんと、将来について話し合ったりもするんですか。

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加藤 そうですね。年の差があるので、将来については話す方だと思います。もし加トちゃんが倒れたらどうする? とか。

 でも加トちゃんは、私が介護を学んでいるからこそ、健康寿命を延ばして絶対に介護をされない自分になるって意気込んでいて。今は週に1回ジムに通って、120分トレーニングをしています。

 加トちゃんが倒れたりしたら、相当落ち込みますからね。いつかはそういう時が来るんだけど、できるだけ長く健康でいてほしいと思っています。

――ふたりでいる中で、幸せを感じる瞬間ってどういう時になりますか。

加藤 愛犬を抱っこして、加トちゃんが「かわいいなぁ」と言いながら抱きしめてるのを見たときに、あぁ幸せだなと思いますね。

 加トちゃんって、言葉で愛を伝えてくれるので、それを聞いているのも幸せですね。「僕が先に死んでも、生まれ変わって20歳になった時に、70歳になった綾ちゃんを迎えにいくよ」とかロマンチックなことを言ってくれるんですよ。でも、今だからそんなこと言えるけど、70歳の私を絶対迎えに来てくれないと思いますけどね。

 あとは、私の両親と仲良くしてくれる加トちゃんを見るのも幸せですね。

©釜谷洋史/文藝春秋

「当初から全く子供は考えていなかったです」

――お付き合い当初から、応援してくれていたご両親の存在は大きいですよね。

加藤 本当にそうですね。結婚相手と45歳も年の差があったら、心配するのは当然で、それこそ子供はどうするの? って考えると思うんです。世間からは「子供は? 産むの?」ってよく聞かれました。普通の幸せって、結婚して子供を産んで、親に孫の顔を見せるという感じですよね。

 でも、私は結婚した時点で、夫が68歳。もし子供ができたら、20歳のときに、加トちゃんは88歳。その前に亡くなったら、子供の成人した姿も見れずに死んでいくわけで。そういう不安を残してしまうのは嫌だったんです。だから当初から、全く子供のことは考えていなかったです。