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誰にも言わず籍を入れた

――その日のうちに籍を入れたんですね。周りの人には何も言わず?

加藤 急に決まったことだったので、事務所にも、家族にも言ってないです。

 籍を入れた後に、お母さんにすぐに電話をして「結婚したよ!」って言ったら、すっごい喜んでくれました。その日のうちに新幹線で東京に来てくれて、焼肉屋でお祝いしてくれて。

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――結婚発表されたのは、その後になるのでしょうか。

加藤 はじめは発表するつもりなくて。加トちゃんに、「言わなかったら事務所にもバレないし、一生どこにもバレないよ」って言われていたんです。だから誰にも言わずにいました。

 結婚して1ヶ月くらいは、静かに結婚生活を楽しんでいたんですけど、ある時いきなりバレてしまって。仕事帰りに加トちゃんが羽田空港に着くと、たくさんの報道陣がいたらしいんです。

 何事かと周りに聞くと、「今からレディー・ガガが来るらしいよ」と言われたみたいで。レディー・ガガってすごいんだなぁと他人事に思っていたら、レディー・ガガじゃなくて、加トちゃんがすごい年の差婚をしたという速報が出て、「え? レディー・ガガじゃなくて俺かよ!」ってびっくりしたみたいです(笑)。

©釜谷洋史/文藝春秋

――空港で報道陣に囲まれたわけですね。

加藤 週刊誌ってすごいなって思いました。だってその日の夕方には、私のお母さんの携帯にも電話がかかってきたんですよ。実家の周りにも、報道陣の人がいっぱいいて。本当にどこから漏れたのか、今でもわからないんです(笑)。

 ここまできたら、もう言うしかないなと思って発表したんですけど、その際に45歳差婚ということばかり切り取られて。「あ、私すごい年の差婚したんだな」って実感しました。たしかに数字で見るとすごいなと思うんですけど、一緒にいるとあまり年の差を感じないんですよ。

「今思えば運命だったんかなって」

――お付き合いする時には、年の差に全く抵抗がなかったのでしょうか。

加藤 なかったです。報道後、世間から「うわっ……」とか、「気持ち悪っ」とか言われて、そういう風に見えてたんだというのを知りました。

 当時は、世間の皆さんから1年も続かないだろと言われていたんですけど、交際期間を入れたらもう12年ですからね。加トちゃんとは、運命だったなって今では思います。

――オムレツ以外にも運命を感じることが?

加藤 結婚式の時に、私のお母さんが昔の母子手帳を引っ張り出してくれたんですけど、その母子手帳に、「『加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ』で加トちゃんが出る時は、綾がお腹を蹴る」と書いてあったんですよ。うわ、本当に運命だったのかもと思いました。生まれる前から加トちゃんを意識していたなんて。