瞬く間に人気者になった3人組だったが、音楽活動ではそれぞれがソロデビューしている。
ジャニー氏に愛されたアイドル「トシちゃんの人気は別格」
「1980年6月に『哀愁でいと』で一番手に歌手デビューしたのが田原俊彦、トシちゃん。半年後に『スニーカーぶる~す』でマッチがデビューした。少し遅れて1983年にヨッちゃんがバンド『The Good-Bye』も結成して音楽でもフル稼働を始めたけれど、野村は元々ギタープレイヤー志望だった。
しかしなかでも田原俊彦の人気は別格だった。最年長で、売り上げ枚数も上、何よりジャニーさんのお気に入りでした。ジャニーさんの理想とするアイドル像に限りなく近かった」(芸能デスク)
テレビの冠番組や映画シリーズなどで熱狂的なファンがついたが、「たのきんトリオ」自体は1983年の夏に解散。1990年には野村がジャニーズ事務所を離れ、1994年には田原がジャニーズから離脱した。
「野村は、『もうバラエティとか踊りや歌はやりたくない。ギター一本で食べていきたい』とジャニーズを辞めました。のちに浜崎あゆみの“専属”ギタリストなど有名どころとの仕事をガッチリ掴みますが、そこまでの道のりはなかなか大変だった。そんなとき『ツアーでギターやってよ』と声をかけたのは、ジャニーズに居続けたマッチだった。
一方、田原はジャニーズ所属じゃなくなった後は完璧に自らのチームを作り上げ、毎年コンサートツアーで全国を回っていった。昔のファンもついていっているし、さらに新しいファンも獲得し完全にソロアーティストとして成り立っています。
だから近藤と野村との付き合いはほぼゼロなんですよ」(同前)
そのせいか長年芸能マスコミでは、田原と他のふたりは仲が悪いとされていた。
「10代のジャニーズの寮生活の頃なんかには、トップに君臨した田原にマッチやヨッちゃんは振り回されたことも多かったらしいですね。絶対的な存在だった田原の意向に従わなきゃいけなかった。そんな大昔の怨念がいつまで続いていたのかはわからないけれど……」(同前)