「乃木坂出身の2人の先輩アナウンサーが成功したことで、テレビ局がアイドルグループに向ける視線は熱を帯びています。市來は「行列のできる相談所」の3代目MCに抜擢されただけでなく、本人たっての希望で報道路線でも活躍しています。斎藤は入社式当日に『羽鳥慎一モーニングショー』でデビューするなど、早くもテレビ朝日の顔になりつつあります。新人アナウンサーが顔を売るには5年かかると言われていますから、2人は完全に勝ち組。アイドル側としても、テレビ局のアナウンサーになれば待遇も社会的地位も安泰なので、これからもアイドル出身者のアナウンサーは増えると思います」(同前)
そしてテレビ局がアナウンサーとしてアイドル出身者を採用するもう1つの理由が「お金」だという。
「スポンサーのテレビ離れは深刻で、番組制作費は落ち続けています。社員であるアナウンサーで番組が作れれば高額なタレントやフリーキャスターのギャラが浮くので、もともと知名度があるアイドル出身者は最適。しかもアイドル出身者は人前で話すことやカメラに慣れているので、いわば“即戦力”。斎藤のように、入社初日から番組を任せられるのは理想的。
さらにアイドル出身者は場数も踏んでいるので、新卒アナウンサーと比べるとアガってNGを出したり噛んだりすることも少なく、収録時間を短くすることができてスタジオ代まで浮くんです」(同前)
さらに原田自身については、“あの時期の欅坂”を生き抜いたことが高く評価されているという。
「欅坂46はデビューから絶対的センターだった平手友梨奈の存在感が大きすぎて、メンバー同士で派閥争いが勃発していたんです。その中で、原田は誰にでも分け隔てなく接して中立を保っていた数少ないメンバーの1人。組織の中でのバランス感覚も抜群で、年上にも年下にも愛される性格です。アナウンス室でもサバイブして成功する確率はかなり高いでしょう」(スポーツ紙記者)
2016年にデビューした「欅坂46」だが、1期生はすでに約半数のメンバーが卒業している。櫻坂に改名してからは2期生が中心になり、グループの雰囲気も様変わりした。
「デビューからわずか2、3年でグループは完全に内部崩壊していて、多くのメンバーが辞意を漏らしていました。原田も『グループを辞めて結婚したい』と愚痴を言っていた時期もあります。それでも腐らず活動を続けてきたのは、アナウンサーになりたいという一心でしょう。以前から『欅坂に入る前から叶えたい夢がある』と周囲にも話していたように夢を実現させるために本当に努力していました」(前出・櫻坂関係者)
原田が進学した法政大学は多くのアナウンサーを輩出していて、アナウンサー志望者のための講座も用意されている。
「局アナを目指す大学生がアナウンサースクールに通うのが一般的ですが、原田も1年ほど前からアナウンサースクールに通っていました。スクールでの評価はテレビ局側もリサーチしていますから、2社から声がかかった原田はアナウンサーとしての実力も高いと期待されています」(テレビ関係者)
坂道グループから3人目のアナウンサーになる原田はフジテレビの顔になれるのか?